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高隈山に登る

12020009_1  昨日が余りに天気がよく、山もくっきりと見えていたので晩秋の趣を求め、高隈山に登ることにした。予報では今日も晴れて降水確率もゼロということで、朝7時に家を出た。

 鹿屋市営鳴之尾牧場の上、鳴之尾林道の途中に高隈連山の南登山口がある。そこまで40分ほど、8時に登り始めた。テレビ中継塔のあるピーク934mまではよくある朝もやの霞がかかったくらいだったのだが、風が気になりだした。夕べの天気予報の最後に「上空には寒気が入り込みます」と言っていたのを思い出した。上の写真はピークからの御岳(真ん中の丸い頭・1191m)と妻岳(左端のピーク・1145m)だが、この時はまだ日が差していた。

 ところが8合目の水場に差し掛かる頃から強風に変わり始め、空一面が黒い雲に覆われ西から東へえらい勢いで流れていく。「まずい」と思ったが、余りに流れが早いのと、天気図からして降るわけがないとの判断で、登山を続行する。この判断は一応当たった。しかし、降られはしなかったものの終日ガスの中を歩くことになった。12020040

 12020020 9時20分に御岳の山頂に着いたが強風で寒くとても休憩どころではない。写真だけ撮って早々に妻岳に向かった。妻岳への道は熊笹と照葉樹、三つ葉ツツジそしてところどころにブナの大木の交じる「神々の散歩道(プロムナード)」といった趣がある。しかも照葉樹林帯の有難いところは強風を遮ってくれることで、余計に「神々しく」感じられる。 

妻岳は高隈連山の「槍ヶ岳」だといつも思っていたが、今回の悪天候で地面をしみじみと這うように見つめ続けた結果、それを撤回しなければならなくなった。というのは妻岳は上の写真のような尖鋭なピークでありながら、岩がむき出しになっているところが無いのだ。これには驚いた。御岳や最高峰の大箆柄(おおのがら)岳1236mの山頂が比較的面積もあり、なだらかなのに岩峰であるのとは好一対だ。もしかして昔の人はそのことを知っていて「見掛けはツンとしているが、ちゃんと土(衣装)を纏っているから女の山だ」として「妻岳」と名付けたのかもしれない。事実、たった7~80㎡ほどの山頂だが潅木に覆われ ているし、一角には二基の祠が置かれていた。おそらく山の神つまり「妻」を祭った物だろう。

 再び縦走路に戻る。ここまで40分。10時を少し回っていた。いよいよ最高峰を目指す。三キロ半の道のりだ。途中、スマン峠と小箆柄岳への分岐点を通り、3~40mのアップダウンを4,5回繰り返すと大箆柄岳への登りとなる。11時20分、ついに到着。だが12020041 相変わらず風が強い。雲もちぎれるように飛び去っていく。早々に下山。来た道を戻る。帰り道にスマン峠のベンチで弁当をかき込み、再び御岳へ。

 ところが御岳への最後の急登のところで太ももがつり始めた。ふくらはぎがつったことはあるがこんなことは初めてだ。どうしたことかと案じたが一歩一歩「気合を入れながら」というか「騙しだまし」というか何とか御岳の頂上にたどり着く。ホットもしたが、とにかく寒い。「寒い、寒い」と言いながらピークに向かうと、子供の姿がちらちらしている。何と山頂直下の大岩の陰12020048 で、親子連れが昼食の真っ最中。大きな犬も一頭、ご相伴。あれあれと驚く。聞けば霧島市からやって来たと言う。本当は霧島山に紅葉狩りに行く予定だったが、雨が降っていたので急遽こちらに登ることにしたんだそうな。何ともぼっけなおおらかな親子であった。

 この後、テレビ中継塔の所でも親子連れに出会ったが、彼等は鹿児島市からで、やはり始め霧島山へ行ったが雨になったのでこっちに来たと言う。霧島山からここまで7~80キロはあるだろう。電車、バスを乗り継いで行くハイキングではこうはいくまい。車の威力はそこにあるー―と感心しきりであった。

  帰りに鳴之尾牧場に立ち寄る。ここは未産の乳牛を酪農家から預かり、山野に放って12020052 足腰を丈夫にし、初産を軽くその後の搾乳量を多くしようという役割を持った牧場である。見た目では霧島の高千穂牧場のようにそこで乳が搾られ、いろいろな乳製品でも販売されていそうだが、残念ながらそういうところではない。プロ専用の放牧場なのだ。

 風景には全く恵まれなかった今回の高隈登山だったが、冬の間にもう一度は登ってみよう。今度は積雪後の快晴の日を選ぼうと思うMaptakakumajuusouroマップ(赤い十字は妻岳)

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