ラーメン店
聞けば、ここ二、三年スープの研究をしていて、ようやく自分なりの味が完成したという。試食してみたがなるほどうまい。褒めると、じゃあやってみようかとどんどん開業に向けて進んでいく。
1月半ばに居抜きの店舗が見つかり、契約した。客席20、厨房込みの広さ21坪、家賃8万、ほかに30メートル離れた場所に十台は停められる駐車場が2万、しめて10万の月ぎめであった。
不動産契約の際、敷金2ヶ月、礼金1ヶ月、手数料1ヶ月、前家賃1ヶ月が必要。さらに厨房器具、備品などで10万、看板、チラシ代等で20万、総計80万ほどで開業の運びとなった。居抜き店舗だったため驚くほど廉価だ。もしそうでなければ、厨房器具、ガス工事、電気工事、客席のテーブル・椅子、内装工事、また外装工事などなど、ざっと見積もっただけでも500万は下らない資金が必要だったろう。
店名は「ラーメン隼人」
鹿屋市笠之原町にある。笠之原ー川西線沿いにオープンした。
隼人のネーミングは筆者によるものだ。
大隅半島の古代一大勢力「大隅隼人」の故事にちなむ。阿多隼人とともに南九州勢力を二分した隼人は、朝鮮半島白村江の戦いに敗れた後、律令制の遂行によって急速にその勢力をそがれていく。「海幸(ホスセリノ命)」を始祖に持つ航海民隼人の時代ではなくなったということ。その極め付けが元正天皇5年(養老四年=720年)の「隼人の叛乱」だった。完膚なきまでに叩かれた隼人は以後「南の最果ての王化に属さぬ遅れた種族」のレッテルを貼られることになる。もう一度「海の民(海幸)・隼人」を捉え直さねばならぬ――と、まあ大段ビラを振りかざしてみた。
それより誰もが知っている、東京でもどこでも通用しそうな店名だろうということで名付けたと言っておこう。
とまれ、一杯が400円というリーズナブルな値段なので、鹿屋にお出での節は、ぜひ立ち寄ってやってください。
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