米作り(早期米のできるまでー②)
澱粉工場の水槽に「浸種」されていたモミは、育苗センターのビニールハウスの中に運ばれていた。
袋から取り出され、モミに付いた余分な水分を飛ばすべく、しばらく広い台の上に薄く広げられて、いよいよ一連の種蒔き作業の流れの中に入る。
育苗箱という縦20センチ、横50センチはどの薄い苗箱にまず土が入れられ、コンベアーにのって流れてくる。その途中で、左の写真のような播種機でモミが振りまかれるという仕組みだ。 このあとさらに土(覆土)がかけられて播種作業は終わるが、コンベアーは育苗箱を積み重ねて芽出しをする場所近くまで 箱を流していく。
育苗箱は5段ほどに重ねられ、回りをビニールシートでおおい、保温される。これを「芽出し」という。どんな植物でもそうだが、根を生やし、芽が出る際にはかなりの高温が必要になる。稲の場合、特に高温が要求される。ハウスの高温プラス播かれたモミの呼吸熱で、出芽が促進されるそうだ。およそ四日ほどできれいに芽が出揃うという。次回はその様子をお知らせしよう。
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