志布志・飯盛山古墳出土の埴輪
以前(12月)にボルダベリア・ダグリという舌を噛みそうな国民宿舎の温泉に入った時、その建物の下には実は古墳(飯盛山古墳・5世紀初め)があった、ということをブログに書いたが、今日やっと、その古墳から出土したという「埴輪」にお目にかかることができた。
場所は志布志市の教育委員会所轄の埋蔵文化財整理作業所で、市内から出土した遺物を復元整理し、保管するところだ。文化財係長のK氏に案内してもらった。
K氏の説では、この他にもガラス玉や勾玉などいろいろ出たそうだが、おそらく個人所有になったままであろうという。それでもこれだけの優美な埴輪を目の当たりにすることで、当時の南九州の精神文化水準の高さの一端は窺える。
つぼ型埴輪は高さ30センチほど、胴体の最大径が20センチ位の、優美な曲線を持つ。どの古墳でもそうだが底を抜いて造ってある。葬送儀礼のためだ、という。
作業所内には、他にも遺物が多い。鹿児島ではどこでもごく普通に出ているが、縄文時代早期(10000年前~7000年前)の土器類が当たり前の顔をして並んでいるところがすごい。なにしろ世界最古級の土器なのだ!!
教育委員会に戻ると、入口のところに鮮やかな飾りをつけた子ども神輿のようなものが並んでいた。訊くと、事実、子供用のみこしで、明日、あさっての「お釈迦祭り」で子どもたちが担ぎまわるそうだ。中には仏像ではなく子どもの扮する「生き仏」が乗るという。
お釈迦祭りは市内の宝満寺に伝わる行事で、シャンシャン馬に、花嫁が乗って輿入れするという珍しいパレードがあるので有名だ。
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