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防衛大臣の辞任

 久間防衛大臣が舌禍により辞任した。

 アメリカが長崎に原爆を落としたのは「しょうがなかった」と言ったそうだ。それをアメリカ人が言うのならまだしも、日本の現役防衛大臣が話すのはいかにもまずい。というよりあほらしい。

 彼は長崎人なのだから、なお一層馬鹿なことを言ったものだ。

 長崎という民間人の圧倒的に多く住んでいた都市に、あのような殺傷力の強い爆弾を堂々と落とすなどということは、戦時国際法にさえ違反する残虐行為なのだ。いくら戦勝国とはいえアメリカの非道は消えない。

 戦闘で相手戦士を切りつけるあるいは機関銃で撃つ、敵陣めがけてバズーカ砲を発射するなどという通常の戦場における殺傷行為は、戦時においては正当なことと認められているが、学校もあり、病院もありそこで非戦闘市民が普通に暮らしている所に爆弾を落とすのは明らかに違法だ。

 しかもすでに広島に無差別殺戮行為(原爆投下)をやっているのだ。それでなくてもその前からアメリカは、日本各地の非軍事都市にこれでもかこれでもかと弾薬の雨を降らせている。

 日本軍が進攻して「30万」の中国人を殺害したと共産党政府に100倍もでっち上げられているあの南京においてさえ日本軍は、南京在住外国人たちとの話し合いで安全地区を設け、そこには一切手を出さないでいる(相手はラーベを代表とする安全地区委員会)のに・・・。

 アメリカにしてみれば「大都市への空襲が行われた段階で日本がギブアップすればよかったのに、そうしなかったので最後の切り札の原爆をお見舞いしてやったのさ」だろうが、落とす場所が違反だった。軍事都市か軍港ならまだしも、広島も長崎も一部に軍需工場や造船所はあるが非軍事都市だったのだ。

 1年ほど前に、広島へ原爆リトルボーイを落とした空軍機のパイロットだった人物を広島に招いて原爆資料館を見せ、被爆者が謝罪を要求するという内容のテレビドキュメンタリー番組を見たが、そのパイロットは決して謝罪に応じなかった。彼が「しょうがなかった」と言ったかどうかは記憶に無いが「リメンバー・パールハーバー卑怯な真珠湾奇襲攻撃のお返しさ)」と言ったのだけは覚えている。

 そうなのだ。アメリカは日本軍が宣戦布告もせずにいきなり真珠湾を攻撃(しかも予想を上回る見事さで)したのを、国民への戦意を煽るスローガンとしたのだ。あのパイロットもそう洗脳されていたのだろう。その二週間前に日本に示されたハル・ノート(16年11月26日)こそが事実上の宣戦布告だったのだが・・・。

 とまれ、昭和16年8月にルーズベルトとチャーチルによって盟約された「大西洋憲章」の英米主導の世界戦略のいびつなシナリオに日本もまんまと引き込まれていったというのが日米戦争の真相だろう。

 久間防衛大臣の発言はそんなアメリカのお先棒を担ぐようなもので、彼が一時アメリカの対イラク戦争に批判的だったのと相容れないことおびただしい。

 これだとアメリカが世界各地で「自由と民主が無いからお前の国はだめだ。俺が力で自由と民主を実現させてやるよ」とばかり武器の押し売りや在庫一掃セールをした挙句に、進攻して「劣化ウラン弾ショー」をやってしまうのを停めることはできまい。それどころかアメリカが今後、核を使うようになるのを容認することになってしまう

 日本は唯一の被爆国として核廃絶をひとつの国是としているのだからアメリカに対してもそのスタンスをはっきり示すべきだろう。アメリカはぐうの音も出ないはずだ。その上で改正憲法にも「非核・武装・中立」を謳うべきではないだろうか。

 

 

 

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