参議院不要論?
この前の参議院議員選挙で、自民党は惨敗した。
だが、安倍総理は辞めようとしない。党内の相当な大物議員からのブーイングにも、われ関せず、を貫いている。構造改革(教育、公務員、憲法・・・)こそ天与の使命とばかり頑張っているのだろう。
そもそも参議院のいわゆる「衆議院のカーボンコピー」性にかんがみれば、この選挙の去就は無視してよい――安倍さんはそう思っているのではないか。
参議院議員は6年間安泰補償付きの特別国家公務員である。とすれば参議院議員は衆議院議員以上の高度な知性と不断の努力で、衆議院立法への睨みと国家の長期にわたる政策ビジョンの策定に奮闘すべきなのに、失礼ながら、まともに「日本国憲法」すら読んでいないような人物が議員になっているのが実情だろう。
安倍さんはその辺りのことを、疾うに見抜いて、「参議院議員選挙重んずべからず」と高を括っているのかも知れない。もしかしたら「公務員改革」には、そこまでを念頭に置いているのか・・・。
筆者もその一人だ。二院制(両院制)を採っている民主国家、たとえばアメリカにしてもイギリスにしても、日本の参議院にあたる「上院」は、かっての「貴族もしくは国家功労者」に与えられたポストで、「下院」のお目付け役あるいは相談役である。俸給もぐんと安いはずだ。日本の場合は参議院は「衆議院のカーボンコピー」なので、俸給までもちゃんと「コピー」しているため高い。税金の無駄遣いといわれるゆえんである。
そこで、参議院は不要とは言わないが、「参議」という言葉の本来の意味からして「知性と品性があり、不偏不党の政策通・経験者で、衆議院議員の議論にも耐え得る者」であるならば、各省の事務次官経験者や都道府県知事経験者の中から選ぶようにすれば良い。俸給は原則無し。ただ実費弁償は行い、日当、交通費、宿泊費など「活動してなんぼ」の日当制にする(要するに政府委員のような制度)。
どの道、こういう人たちは多額の年金をもらっているはずだ。国のお役に立つ――という金に換算できない名誉のほうを選ぶべきだろう。
わが町からも「さくらパパ」が比例代表で議員になったが、残念ながら何百枚目かの「カーボン紙」だろう。教育改革に物申すと言うスタンスらしいが、まずは「日本国憲法」をじっくり読んでもらいたいものだ。
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