ポスト安倍政権
青天の霹靂とはこのことか。
安倍首相が辞任を表明した。
表向きの理由は、民主党党首・小沢一郎が直接会談を拒否したからだそうだ。会って、インド洋の自衛隊活動をどうしても支持してくれ、と言いたかったのだろうか。日米豪の3カ国会談の直後だから、まずその線は考えられる。
もしかしたら、ブッシュに「日本の自衛隊が対テロ活動の一環である燃料補給活動をしないとなれば、北朝鮮の拉致問題をアメリカは見限るぞ」とでも言われたのか。拉致事件では最大の理解者である安倍首相にとって、そう言われたら身も蓋もない。
真相は知る由もないが、現実は本人の言うとおり「対テロ特措法の成立に職を賭して」しまったことになる。
で、時期政権担当者の第一の候補は麻生太郎。
略歴を見ると、彼の母方は錚々たるもので、吉田茂、牧野伸顕(大久保利通の子)、三島通庸など、顕官キラ星の如くで、元をたどれば土佐と薩摩だ。
その一方で辞める安倍さんは誰も知る長州の出身。
何のことはない、小泉さんから言えば <薩摩―長州―薩摩(土佐)> と明治の薩長閥内閣交代劇の再来だ。
もっとも、麻生さんは自民党総裁にはなるだろうが、解散総選挙となれば今度は民主党が天下を取るだろうから、それまでの「三日天下」の可能性が強い。
すると薩摩(土佐)のすぐ先に小沢一郎という <陸奥(岩手)>が待っている。どっちにしろ辺境だ。アメリカは嫌がるだろうな。しかし二大政党制の現実はこんなものだろう。本場のアメリカにとっては皮肉な結果になるかもしれない。
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