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春愁や 今年も来たか 花粉弾

 ヤフーの花粉情報を調べたら、ここ2,3日で鹿児島県内は「多い」から「非常に多い」という表現に変わった。

 来たなあ、来ましたなあ、律儀なもんですな。台風でもこうは行かない。

 1平方センチメートル当たり、50個を越えると「非常に多い」になるらしい。親指の先くらいの面積で50個だから、畳一枚に換算するとおよそ81万個ということで、いやはや大変だ。

 これで驚いていてはいけない。まだこの上に「猛烈に多い」というレベルがあるそうで、こうなると上限知らずだろう。計測不能か?こうなりゃ、最高記録を観測して各地でコンクールでもやりますか。ギネスに載せるのもいいかもしれない。

 花粉症歴19年という当方を含め、御同症の皆さん、かく笑い飛ばしつつ、辛抱、辛抱の春をやり過ごそう。

 それでも当方は、7~8年前の症状のピーク時から比べると、今は格段に良くなっている。その秘訣は徹底的な予防策にあります。

 まず、花粉の飛散開始を2月上旬として、少なくともその1週間前から耳鼻科(耳鼻科以外でも薬の処方箋は出してくれる)で、予防になる抗アレルギー薬をもらって飲み始める。

 これと同時に外出時に必ずマスクを着用する。風邪を引いてもないのにマスクを――などと思わず、空気の冷たさと乾燥から鼻やのどや気管を守るというつもりで徹底的に着用を守る。私なんかは、この時期、犬に餌をやるだけにほんの1,2分庭に出るときでさえ面倒でもマスクをする。

 最近のマスクはガーゼマスクと違って着脱が楽で、苦にならない。私の場合、薄手のと厚手のと2種類用意して、長時間出るときは厚手の物を、庭に出るくらいの短時間の外出なら薄手と使い分けている。ただし花粉が「多い」レベルになったら、日中の外出時にはどんな時でも厚手のマスクをする。さらにマスクの内部にガーゼ(包帯でもよい)を入れ、鼻に入る空気を「ろ過」すれば万全だ。

幸いなことに、当方は目には症状を持っていないので、上のやり方でOKだったが、目にも来てしまう人は、ゴーグルの着用も必要だろう。ご同情申し上げます。

 ところで、『令義解(りょうのぎげ)』という平安時代初期に書かれた律令の「令」についての解説書(清原夏野ら編纂)を見ていたら、面白い祭りに出くわした。「神祇令の第六」に出てくる春先に行われる祭りで、今でも県内各地の神社で行われる「祈年祭(としごいまつり)」の次の祭り「鎮花祭」である。

  これは「はなしずめのまつり」と読むが、こう解説してある(直訳ではない)。

  鎮花祭・・・大神(おおみわ)神社、狭井(さい)神社の両所の祭り。春の花が飛散する時において、厄神分           散して癘(れい)を行う。その鎮圧のために、必ずこの祭りがある。ゆえに鎮花(はなしずめ)と言 う。

 大神神社は通称「三輪大明神」で奈良県の桜井市にあり、「大物主神」を祭神とする古社中の古社である。狭井神社は三輪明神から山辺の道を北上してほど近い小社だ。確か、三枝(さいぐさ)という百合の花から採られた神社名と聞く。

 解説によると、春に花が咲き、飛び散る頃になると、疫病神がそれに乗っかって「癘(れい)を行う」という悪さをするので、この2社において厄病(神)退散の祈念(祭り)を執り行う、という。

 癘(れい)とは「悪性のはやり病い」のことで、流行病と言い換えられる。

 何のことはない、これぞ「花粉症」のことではありはせぬか? 「春の花が飛散する」とは花びらが飛び散るのではなく、花粉が飛び散るということだろう。当時でも症状の重い人々は、まるで集団の風邪かインフルエンザにかかったかのように、あっちでもクシュン、こっちでもクシュンとやらかしていたに違いない。

 そういえばかっては「木の芽時」と言って、この季節に体調を崩す人が多かったことも併せてみると、「花粉の飛散」からくる変調は、昔から大事だったと言えるかもしれない。

 今日、特に花粉症と特定され、原因の大部分を占める杉が目の敵にされるが、日本国中で「鎮花祭」を行うか、今でも多分行われているであろう三輪明神と狭井神社へ祈願参拝したら、意外に流行は止み、花粉症の人たちが解放される日のやってくることが、ないことは、ないことは、ないことは・・・ない(sign02)。

     春愁や 今年も来たか 花粉弾(やくびょうがみ)

 

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