花の展覧会
超遅咲きだった今年の桜も跡形なく散り、八重桜もしばらくは爛漫と咲き誇っていたが、これもすでに葉桜。すっかり青葉若葉の季節到来。
道路沿いのツツジ類も盛りを過ぎ、やはり若葉が目立つ。となると鹿屋ではバラが一人が勝ちか・・・
と、思いきや、ここにもあるよ、とばかり人目を惹いているのがこれ。
もう、桜の咲く頃から目立っていたのだが、巷の花木たちが競演をしている頃は、「あれもあるけれど、やはり自然の花にはかなわんな」と、あえて横目だけで通り過ぎていた。しかし一ヶ月も鮮やかさが続いていると、無視するわけにはいかなくなった。
花好きは人後に落ちないつもりなので、どうしたらこんなにも沢山の鉢類を咲かせられているのだろう、苦労も大変だろうな、などと思い入れ始めたのだ。
他は知らないが、よく通る道沿いで花屋の店先かと勘違いするほどの個人住宅の「花の展覧会」を開催(?)しているのは2軒あって、一つ目がこの鹿屋市田崎町の民家。
塀に掛けられたハンギングもグー!
写真を撮らせて欲しい旨、訪ねてみたが、あいにく留守だったので苦労話は聞けなかった。
玄関へ到る路も鉢だらけで、もっとおどろいたのはその向こうに広がる庭だ。
広がる―と言うと広い庭をイメージしてしまうが、 坪庭と言いたいくらいの広さで、幅2メートル、奥行き10メートルほどしかない。
左手の塀沿いにだけ土の花壇が続き、そこにはバラを中心に花木が咲き並び、他はレンガ状のタイルが敷き詰めてあり、洋風の白いテーブルが置かれている。
いやはや、ここで飲むコーヒーでもビールでも何でも美味かろう。
(・・・これって、盗撮・・・? 確かに断りなしだが、門は開けられていたし、昔から「花盗人は盗人にあるまじ」と言うし、褒めているのだし・・・)
もう一つの展覧会場はここ。
鹿屋市新生町の大通りに面している。
一見すると、左のパン屋の店先に飾られているのかと思う。
パン屋に入って聞いてみると、隣の民家のだと言う。親切にも出てきて家に案内してもらった。
「好きなんですよ、主人が」と60歳前後の奥さん。
「え、水遣り?それも主人ですよ」
一時間はかかるだろうという毎日の水遣り。これからもっと大変な日々が続く。
こちらも広いとは言えない庭――というより普通なら駐車場にするはずの門の前の7,8坪の狭い空間に百花がまさに繚乱。
鉢物は余り好まない当方も、ここまで自分を楽しませ、人の目をも楽しませる「生きがい」には脱帽する。二世代住宅のようだ。孫も花好きになるのだろう。
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