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止まらぬ少子化

今日(7月9日)、NHK夜7時半からのクローズアップ現代を見ていて衝撃を覚えた。

 内容は、これまで中国にどんどん進出していた日本の企業の中で、中国での賃金上昇と通貨「元」の切り上げで利益が落ち込んだので中国本土からベトナムへ転出する企業が増えている――というものだが、私が衝撃を感じたのはそういう工場移転ということではない。

 そもそも低コストを追求してより賃金の安いほうへ流れるのは企業活動の常道で、今に始まったことではない。

 衝撃を感じたというのは、ベトナムの青少年(25歳未満)の人口に占める割合が過半数を超えている――というコメントだ。ホントかいな、というのが最初の反応だった。ベトナムの人口は8500万というから単純に半分として、約4300万の「若者」がいることになる。

 これに対して日本はどうか。今やなんと総人口に占める割合は25パーセント余り。つまり総人口が1億3000万として、25歳未満の「若者」の実数は3200万ほどなのだ。人口は4000万多いのに若者は1000万も少ない。平成12年にはまだ35パーセント弱あったのに、たったの7年でこの有様は、目を覆いたくなる。

 さらに昔をたどると、昭和25年当時は実に62パーセント(総人口8200万のうち5100万)もあったから、いまのベトナムより子沢山だった。

 その頃の出生率は4.32人。一家に4~5人が普通だったのだ。その出生率が今や1.3人だから、50年余りで女性が一生涯に産む子どもの数はあのころの30パーセントに減ってしまった。おまけに未婚者も多い。

 ここまで少子にした原因は分かりきっている。「男女平等」だ。

 こうずばり言うとたちまち反感・嫌悪が、とくに女性陣にはむらむらと起こって来るだろうが、真実だからしょうがない。

 だいたい「男女平等」をもっとも遮るものは何かと言えば、「出産と育児」に他ならない。つまり「出産と育児」は女性が男性と同じ仕事をしていく上で、物理的にも心理的にも一番の障害なのだ。

 したがって「男女同一賃金・雇用機会均等」を貫くならば、女性はそんな障害は招かざるにしかず、だろう。当然の話ではないか。だから未婚化・晩婚化・少子化は必然の流れとなる。

 政府もこれまでさんざん「平等と同一賃金」を喧伝してきた手前、「早く結婚して家庭に入り、たくさん子どもを産んでくれ」とは言えぬ。いや、言ったとしても「何だこの二枚舌め」と鼻であしらわれよう。

何だか、あの人の言ったことを思い出した。あの人とは小泉内閣で初の女性外務大臣になった「田中真紀子」のことだ。彼女は外相を更迭された時こう言った。

  あたしが一生懸命(外務省改革のために)やろうと思って、(小泉首相も)「やれやれ」というので頑張って一歩踏み出そうとすると、後ろからあたしのスカートを踏んづける人がいる。あれっと思って後ろを振り返ると当のその人じゃないですか(シクシク)。

 「女の涙にはかなわない」と、小泉首相があとでコメントしたことで忘れられないシーンだったが、女性が結婚して子どもを産み家庭経営に専念しようとすると、政府が「女性はもっとキャリアを積もう」、マスコミは「女性が家に入るとせっかくのキャリアが無駄になる・世の中の動きから取り残される」とか何とか書き立てて女性の不安をあおる。

 結局のところ、政官民一致して女性が女性固有のかけがえの無い大切な「出産と育児」に向かおうとするスカートを踏んづけてきたのだ。その結果が今日の超少子化に他ならぬ。

 極論かもしれないが、こうなってはどこかから「子どもを移入」しなければ国が持たないかもしれない。アジア・アフリカの貧困と食糧難にあえぐ子どもたちは沢山いる。困った子達を救い、成人したら希望者は日本人として受け入れる。そんな時代が来てもおかしくない。人類みな兄弟なのだから。

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