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サトイモの収穫風景

笠野原台地の畑地帯を走っていると、左手向こうにビーチパラソルが何本も立っている。車を停め、降りて背伸びをしながら、道路ぎわに生い茂った丈の高い草の向こうを見ると、サトイモ畑だった。Cimg2425

 サトイモは地面から15センチほどのところで葉を切り落とされ、畝を覆う白いビニール(マルチ)を剥がされてから掘り起こされる。

 気温はおそらく33℃ほどはあるだろう。カンカン照りの真昼間、掘り起こされたサトイモの畝に整列するかのように、ひとり一パラソルの蔭の中、老婦たちがせっせと小芋を掻き落としている。

 小芋はそのあとは白い根をむしりとるだけでよい。それから畑の主と見える父と子が、パラソルの元に溜まった小芋を、袋に入れていく。 Cimg2424_2

早い出荷ですね。市場出しですか?

――いや、契約やっど。

 植え付けは?

――3月の末じゃした。

 お盆(旧盆)直前に採れれば早い方なのに、呆れるほど早い。市場に出しても相当な値が付きそうなのだが・・・。

サツマイモやジャガイモは葉の茂りに相応した根に小芋(子芋)が成るが、サトイモは親芋が細胞分裂したかのように、子芋が親芋の周りに付いていく。

 それがまるで家族の連帯・家庭の団欒に見えて、人間社会の模範だとし、縁起のよい姿とされる。サトイモの「里」は、家の周り近く(里)に栽培するからそう名付けられたはずだが、「故里(ふるさと)」の「里」、懐かしい親の住む心の中の「里」と思うと、特別な感慨が湧いてくる。

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