収穫の秋(鹿屋市池園町)
先週の土曜日、獅子目田んぼでは刈り取りが真っ最中だった。その辺りでは田植えが一番遅かった老夫婦の田んぼを見に行ったが、周辺の田がどんどん刈り取られ掛け干しされていく中でぽつんと取り残されていた。
これなら次の土曜かな――と思い、今日、行ってみると、何とこれ!
あの夫婦の田んぼだけが、きれいに跡形もなく刈り取られていた。
コンバインの仕業だ。たぶん一昨日が雨だったので、その前に人に頼んで刈り取ったのだろう。
こんな風景が見られたはずだ(眺めるだけならどこにでもある掛け干し風景だが、あの老夫婦がその作業をしているところを写したかった)。
田んぼの近くの「沖玉橋」から見た獅子目田んぼ地帯は、今まさに収穫の時を迎えている。
家に帰る途中、ちょっと寄り道したら、交差点横の人家の柿が見事。
二本あり、両方とも橙色の実が鈴なりだ。手前は電信柱より低いが、向こうのは高い。たぶん15メートルの高さは優にある。
人家の入り口のブロックの内側には二段構えの金木犀が、ゆたかな香りをあたりに漂わせている。
そう言えば今、鹿屋のどこに行ってもこの金木犀が匂う。文字通り、秋の香りを運んで来た。
家の近くに帰ってくると、裏手の畑地帯ではサツマイモの収穫の真っ最中。
あちこちで掘り取りが行われているが、ここのは会社組織の農産業者の畑で、完全な機械掘りだ。
ゴムタイヤではなくクローラ式の自走掘り取り機で、一人が運転し、二人が掘り取られてコンベアーから上がってくるカライモの蔓を切りながら、後ろのネット状の大きな袋に投げ入れて行く。
芋の種類は黄金センガンで、焼酎用だ。
芋自体は好かぬが、そのエキスは大好物という人は、原材料がこんな畑で(しかも正真正銘の国産で)採れるという事をゆめゆめ忘れてはなるまい。
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コメント
すぐれた機械に感動いたしました。小さい機械なのに蔓切りは別にしろ袋詰めまで自動なのですね。すばらしい。しかし、このネットの袋は少し大きすぎるような気がします。とても1人では、持ち上がらないでしょうね。フォークリフトのようなものでしか扱えないような?
投稿: わん | 2008年10月16日 (木) 04時47分
最近すこしエキスの摂取を女房殿に制限されて、困っておりますが、安心して飲めるのは、鹿児島産だけですね。この頃、安心して食べられるものが少なくなりました。何しろ味も香りもケミカルに作れるようで、なんだか恐ろしい世の中になってきました。
投稿: わん | 2008年10月16日 (木) 04時56分
芋を入れたネットは一杯にしたあと、人力ではなく所定の場所(だいたい畑の道路際)まで走り、備え付けの滑車(フック付き)で下ろされます。300キロは優にあるんですよ。
収穫が終わると、道路に中型もしくは大型のクレーン付きトラックがやって来て荷台に載せ、焼酎工場まで運ばれます。澱粉用の芋なら澱粉工場に行きます。初霜の降りる来月の半ばまでは、こんな風景があちこちでで見られると思います。
投稿: kamodoku | 2008年10月16日 (木) 22時08分