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鰻温泉(指宿市山川町鰻)

指宿で職場の研修があり、早く終わったので、鰻温泉まで足を伸ばした。20年近く前、指宿に住んでいた頃に、3回くらいは行った記憶があるが、このところとんとご無沙汰していたので、行ってみることにした。1023unagionsen_010

指宿からは国道225号線を開聞岳方面を目指し、成川トンネルを抜けて、県立山川高校を左に見たら、間もなくある信号を右折する。

途中から見えた竹山。独特のとんがり帽子だが、あそこには天狗が住んでいるという伝説がある。とんがり帽子を天狗の鼻に見立てたものか。1023unagionsen_009

いつ来ても神秘的に見える鰻池。

池田湖に怪獣「イッシー」がいるなら、ここには「ウッシー」がいてもおかしくはない。

白い建物の向こうに鰻集落がある。1023unagionsen_007

鰻温泉と言えば、西郷さん。征韓論に敗れた西郷は明治6年に郷里鹿児島に隠遁して以来、県内中の温泉に療養と狩猟を兼ねて出かけている。

鰻温泉での定宿は家村家で、湯治とうさぎ狩りに日を送ったらしい。1023unagionsen_008

維新の功臣の一人で、征韓論後に同じく下野して郷里佐賀に帰ったのが江藤新平だった。江藤は反政府の佐賀の乱を起こし、形勢不利となったので、西郷にも決起を促しにこの鰻温泉までやって来ている。

二日間の説得に、西郷は応じなかった。江藤はあきらめて日向路を逃げ延び、土佐に入ってから官軍に逮捕された。どうせ西郷も立った(西南戦争)のだから、その時一緒に行動すればよかった――という考えもあるが、もし立っていたら完全な内乱になり、国内は疲弊し、ただでさえ危うい欧米との関係の均衡が破れ、日本は彼らの草刈場になった可能性が高かったろう。1023unagionsen_004

こぢんまりとした「鰻地区区営温泉」。

西郷さんの逗留した家の3軒ばかり下にある。入浴料200円也を払って入り口を入る。1023unagionsen_001

脱衣所に張り紙がある。

何の小鳥だろう。青い鳥ならいいが、借金取りは困るぜ・・・。1023unagionsen_003

20年ぶりの浴室は総タイル張りでなかなかの物。

以前は床も湯船も総コンクリート製だったと記憶する。壁も木張りではなかったか。ただし湯船は二つあった気がするが・・・。

湧出温度は88.8度。pH6.4という高温の酸性泉で、皮膚病系にはよく効くようだ(もちろん適温にしてある)。1023unagionsen_006

湯を出てから、裏手の泉源に回ってみる。

硫黄のにおいと立ち昇る湯煙。右手が区営温泉の建物、奥の二階建ては湯治客用の民営の温泉だ。1023unagionsen_005

民家の庭先に引かれた泉熱の高温蒸気。

ここでは「スメ」と言っているが、ちょっとしたカマドとして利用されている。

電気・ガスのない時代には、さぞ重宝したことだろう。

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コメント

【リンク報告】
こんにちは。カミタク
http://homepage2.nifty.com/kamitaku/
と申します。

貴ブログに対しましては、既に記事「鹿児島神宮初午祭(霧島市隼人町)」
http://kamodoku.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/post-9d11.html
に対してリンク報告申し上げておりますが、今般、私が運営する鹿児島の観光と温泉とを紹介するホームページ「温泉天国・鹿児島温泉紹介!」
http://homepage2.nifty.com/kamitaku/kagoonin.htm
内のサブ・コンテンツ「鰻温泉・区営鰻温泉入湯記」
http://homepage2.nifty.com/kamitaku/KAGOON71.HTM
から、この貴記事にもリンクを張りましたので、その旨、報告いたします。

今後とも、よろしくお願い申し上げます。

投稿: カミタク(リンク先は「鰻温泉・区営鰻温泉入湯記」) | 2011年3月26日 (土) 23時29分

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