五族協和な菊たち!
日がぐっと短くなり、朝の最低気温が10度を下回ろうかという頃から、庭の菊が咲き始めた。あちこちに植えたり、自然に種が飛んだりしてここ五年でずいぶん増えたが、面白いことに、元は薄い赤紫色だった数株が、今は自然交配と先祖帰りによって五色に変化している。
左下が最初の薄い赤紫系(日が射しているため藤色に見える)の株。
その上が濃い赤紫系、右下はピンクがかった薄い藤色系、その上がおそらく先祖帰りと思われるサツマ野路菊系の白色。
真ん中の毛色の違ったのが、自称「日の出菊」。遺伝的には「キメラ型」と言うのだろうか、真ん中が濃い赤紫で、周りはやや赤味がかったクリーム色の色分けが鮮やかだ。
最初に「分化」して先祖帰りしたと思われる真っ白な野路菊がこれ。
その次に現れたのが、濃い赤紫系で、日当たりには左右されず、肥沃な場所に咲き出した。
一昨年、2,3株現れたのがこれ。今年はそれから挿し芽を採って、10数株に増やした。
まだ満開にはなっていないが、直径が6~7センチにもなる大輪系だ。
今年のニューフェイス「ピンク系の藤色」菊。
以上の4色の菊たちの元がこれ。
小菊の種類で、一株が勝手に(剪定もせずに)丸い形になってくれるのが、有り難かったが、やはり三年目くらいからは、夏の頃に強く剪定しておかなければいけないようだ。
(写真のはその三年株で、かなりばらけて来ている。)
最後に紹介した「原種」が、いつの間にか五年経って、五つの色合いの菊に分化し、あるいは融合して増えてきた。
歴史好きだからこれを「五族協和」の姿に譬える。歌なら「どの花もいい」か。
折りしも、次期アメリカ大統領に初の黒人バラク・オバマが選ばれた。黒人と言っても母親が白人だからハーフで、それだったら分化ではなく「融合」だ。
アメリカは褐色系モンゴロイドのインディアンを蹴散らして白人が国を開き、黒人を奴隷として働かせて食料大国となり、その後多くの人種が移住して工業、文化、文明を築き、ここ半世紀余り、世界をリードしてきた。しかし今や浪費文化(日常的にも、軍事的にも)と言われる文明の成れの果ての様相を呈してきている。
「変革」――が確かに必要だ。その旗手が白人ではなく黒人とのハーフというところに、今度の人選の深い意味があるように思われてならない。
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