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オバマ大統領とアラブ

アメリカのオバマ大統領は精力的にブッシュの作り上げた対アラブへの壁を打ち破ろうとしている。

 それも国務長官任せの外交ではなく、自ら出向いて反米アラブ諸国との融和を図る――という、これまでのどのアメリカ大統領もなしえなかったやり方で。

 よく知られるように、アメリカは反アラブの砦であるイスラエルべったりである。かってアラブへの二枚舌外交で状況を複雑にしたイギリスに代わり、第二次大戦後に世界の「自由主義の総本山」となったアメリカは、シオニズムの結果ようやく建国(というより回復)を果たしたユダヤ人の祖国イスラエルのみをパレスチナにおける正当な国家として認め、肩入れし続けてきた。

 パレスチナはアラブ人にとっても、ユダヤ人にとっても聖地であり、どちらも歴史的にさかのぼることができる土地である。問題は今も続いている宗教だ。

 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三つの宗教が絡んでいることが、関係をより複雑にしている。ユダヤ教とキリスト教はいわば兄弟宗教なので、小異に目をつぶれば融和はさほど困難ではないが、イスラム(ムハンマド)教は、成立自体もだが、その後の経緯で抗争と対立が長く続いたため、お互いに認め合う前にまず「憎しみ」の感情の根がはびこっていて、融和するには大きな壁が立ちはだかっている。

 オバマ大統領はそこを積極的に打開しようと精力的に飛び回っているのだ。内憂(金融危機・GMなどの大企業の倒産)よりも、外患の方こそ先決問題だと考えているかのようだ。父のケニヤ人フセイン・オバマはイスラム教徒だったそうで、であれば息子のバラク・フセイン・オバマがイスラム教に無理解なはずはない。

 アラブ諸国との融和にはうってつけの大統領ということになろう。仮にオバマが白人でありながらイスラム教徒であったとしたらどうだろうか。たぶんうまくは行くまい。何よりもアメリカ国内やヨーロッパの白人キリスト教者から激しいブーイングが巻き起こるだろう。

 混血のオバマはその点フリーハンドと言っていい。天の配剤かもしれない。世界融和へオバマの活躍を期待する。

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