瀬戸内の豪雨・東海の地震
このところ不順な天候続きだが、山口県防府市で8月2日から始まった「ミゾユー(未曾有=みぞうう)」の豪雨は、同じ瀬戸内海沿いの兵庫県の山間部に飛び火した。
今のところ兵庫県佐用町を中心に、死者14名、行方不明16名、合計で30名ほどの被害者を出しているようだが、いつもなら雨の少ないはずの瀬戸内の人々にとってはまさに「寝耳に水」だろう。
平成5年の鹿児島大風水害では死者は100名を優に超えたが、毎年夏から秋にかけて風水害で10~20名が犠牲となっている鹿児島に比べ、瀬戸内で30名というのは、これまでほぼゼロだったことを考えると、文字通り「前代未聞」の椿事といってよい。
気の毒を通り越して、いったいこれからどうなるのか、という地球全体の異常気象に思いが馳せる。
そんなことを思い浮べている矢先に、今度は「駿河湾沖地震」だ。8月12日5時7分発生。最大震度6弱、マグニチュード6,5。こちらは「寝耳に大揺れ」だったようだ。
死者1名、負傷者120名弱、で済んだ、と言うべきだろうか。しかしこの地震は「判定会議」によると、怖れられている「東海地震」とはメカニズムの違う地震だったらしい。しかし素人目でも全く同じ領域で起きていることなのであるから「関係ネー」はないだろうと思う。
どっちにしても、あの「安政大地震」(安政2=1855年)以来、150年鳴りを潜めていた東海地震の震源域が目を覚ました、もしくは目を覚ましつつある前兆と捉えて構わない。備えあれば憂いなし―で、今度の地震を期に、一段と備えの態勢をとっておくに越したことはない、必ずやって来るのだから。
テッポウユリが風に揺れる(玄関先にて)
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