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案山子(かかし=鹿屋市名貫町・川東町)

「かかし」というと、さだ・まさし世代なら名曲「案山子」を思い浮かべるだろう。

 中学か高校を出た我が子を、都会へ進学または就職させた親(特に母親)の気持ちを切々と謳い上げていて、ジンと胸に迫る歌だ。カラオケに行ったときには、欠かせない持ち歌でもある。

 『 銀色の毛布着けた 田んぼにポツリ 置き去られて 雪をかぶった 案山子がひとり 

 お前も都会の 雪景色の中で ちょうど あの案山子のように 寂しい思い してはいないか 身体を壊しては いないか―― 

 さだ・まさしは南国長崎の出身で、雪をかぶった案山子など見たことがなかったろうが、たしかに上信越や東北の雪深い田園では、その昔、よく見られた光景であった。たぶん彼も学生時代などに冬の東北などを旅して、雪に埋もれたような田園地帯で、こんな風景を目の当たりにしたに違いない。

 今の東北や信越地方に現実にあるかどうかは知らないが、仮にあるとして、「案山子」が活躍するのは実りの秋たけなわの頃だろう。そのにぎやかな季節を唄わずに、置き去られ忘れられたような「冬の時代」に焦点を合わせたその着眼は、さすがにセンチメンタリスト「さだ・まさし」の面目躍如たるものがある。

 さて鹿児島の案山子やいかに――。912kakashikumoimo_001

 いやはや、何がセンチメンタルだ。

 おやおや左手には何やら・・・ゴルフでもしようってえのかい?

 まあ陽気でいいわな。

(名貫田んぼで)912kakashikumoimo_003

 定番のオヤジ案山子。でも最近のは顔を書かないんだ。

 昔は「へのへのもへじ」だったがね。

(川東田んぼで)912kakashikumoimo_002

 最近増えたように見える「おっかさん案山子」。

 そういえば、田んぼによく来て、草取りなんかに精を出しているのは、農婦のほうが多いような気がする。スズメにはにらみが効くんだろう。

 案山子は、遠い昔、「山田の曾富謄(そほど)」と言った、と古事記にある。

 もっと古くは「久延(くえ)ひこ」と言ったらしい。クエヒコは「足は行かねども、天下の事を、ことごとく知れる神」だそうだ。(『古事記・上巻・出雲神話』より)

 現代なら情報通信の神と言ったらいいだろうか。 畏るべし、米を守る「案山子」。

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