日中共同歴史研究の発表の延期
きのう9月4日に発表されるはずだった「日中共同歴史研究」の総括的な発表が、中国の一方的な「延期したい」という連絡で延期になったという。
「日中共同歴史研究」は、小泉内閣の時にギクシャクした日中関係を是正しようと、安部内閣になった平成18年に中国側に呼びかけて開始された研究である。
その研究の総論的な発表が9月4日に予定されていたが、中国が何の理由も示さずに一方的に延期を申し入れてきたそうだ。
中国側の真意は透けて見える。――日本の政権交代で民主党政権が発足しつつある。民主党はアジアに基軸をおいた外交戦略を構築しようとしている。つまりは中国シンパ(支持)だ。自民党の中国共産党政権への評価よりかは格段によくなるだろう。ここはあと2週間もすれば黙っていても「中国に反発はしない民主党」が天下をとるから、自民党などに意見をあわせた歴史認識をわざわざ発表する必要などない――というものだろう。
いつもながら、ご立派な外交戦略だ。われわれ日本人から見れば「汚い、その場しのぎの外交路線」だ。そこには「信義」のかけらも見えない。メタミドホスの食品汚染、メラミンによる食品偽装、模倣商品の山々、古代中国の聖人・孔子様が見たら何と言うだろうか。
中国で戦国時代(紀元前5~6世紀)のその当時、道(道義・道理)が行われないのを嘆いた孔子は弟子に向かってこう言ったそうだ。
「こうも道が行われないのなら、いっそ船を浮かべて九夷(日本を含む東夷諸国のこと)に行ってしまいたいものだ」と。
今日もそう変わっていない中国を見るにつけ、暗澹とさせられる。中国でもし政権交代がなされたら、大量の難民が発生し、大挙して日本に押し寄せてくるだろう。孔子様のような人たちばかりだったらいいのだが・・・。
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