菊とコスモス
2、3日前から、朝の体操をするたびに、蕾をふくらませているなと気になって目にしていた菊が、ついに咲いた。
庭の東の一角にある大きな石の横の一株が、一年ぶりに目を覚ました。
この一株だけが際立って早い目覚めだが、あとのはまだ固い蕾のままだ。
いつもなら11月に入ってから花を咲かすのだが、今年は九月後半にやや寒い日があり、今月もここ一週間くらいぐっと冷え込んできたせいだろうか。
その一方で、九月以来、ずっと花を咲かせ続けていたコスモスがようやくかげりを見せ始めている。ところどころにタネの塊が着きだしたので、タネを採取しておいた。
赤いコスモスも、花びらからすっきりとしたシャープさが失われている。
「コスモス」とは「宇宙」だが、「グローバルスタンダード」と言い換えることもできる。
そのグローバルスタンダード(GS)が現在、あやふやになって、焦点が定まらないように見える。
アメリカ主導のGSが金融恐慌勃発で揺らいだ分、日本の民主党の掲げる「対米対等外交」が勢いをつけるはずだったが、アメリカは防衛問題を中心に、日本政府に対して強硬姿勢を貫こうとしている。今月来日するオバマ大統領が、そこをどう調整するかが見ものだ。
菊は日本を代表する花で、香りも良い。コスモスがシャープさを失う時、菊の出番が来るような気がする。なにしろ根強い花で、孤高と協調を併せ持った属性は他の追随を許さない。
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