祓川の八月踊り(鹿屋市祓川町)
旧暦の八月は10月7日で終わっているのだが、鹿屋の祓川町では10月25日の日曜日に「八月踊り」が奉納された。
10時に祓川集落センターに着くと、すでに神事が始まっていた。
八月踊りは、旧暦の八月に稲が実を付け始める頃に、水が枯れないことを願う水神祭が元になっている。
いつもは集落センターの外で行う神事が、小雨のため中で催されることになったようだ。
玉串奉奠がすみ、神主が最後の祝詞を上げたあと、拝礼をしつつ祭壇の中に置いてある五色の紙で巻いてある竹の束の所に行く。
祓川町内会は13の班に分かれており、それぞれの班長さんが班毎にその竹串の束を持ち帰る。
聞くところによると、竹串は水神様の依り代で、自宅の水回り(昔なら井戸)に向けて差したり、田んぼの取水口に差して水の豊かなることを願うそうだ。
椅子が片付けられると板の間には踊り連が、正面の舞台には唄い手や太鼓・三味線の使い手が勢揃いする。八月踊り保存会のメンバーだ。
歌詞の大方はよく分からないが、「大阪土産」などという演目があり、
大阪みやげに なにもろた・・・
から始まって、次々にいろいろな地方の風物が唄い込まれたようなものがあった。
水神への祈りとは直接関係ないような唄の内容だが、江戸時代から続く祭りと思うと、当時の人々の興味がどの辺にあるかが垣間見えて面白い。
今日は先月の「敬老の日」も兼ね合わせて開催されたそうで、ご馳走の出る昼食時までかかって踊り続けられるのだろう。
11時半にセンターを後にした。
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