金木犀の香り
一昨日あたりからほのかに香り始めたあの花の馨り。トイレの芳香剤には持って来いのあの薫り。
一昨年の春の木市で買い求めたキンモクセイが、2年半してようやくたくさんの花を着けた。
夏から秋の変わり目のころ、木の花類は俄然少なくなる。
つい最近までよく咲いていたのが百日紅(サルスベリ)だったが、台風が過ぎ去るとともにさすがに萎れてきた。
この頃少なくなった木の花の中では、このキンモクセイは貴重と言えるが、なにせ見栄えのする花ではない。
もし馥郁たる香りのない花だったら、誰が庭木に植えようか。
木犀とは「木の肌が動物の犀の肌に似ている」というので付けられた。とても風流とはいえない名でもある。
小さな花はオレンジ色と山吹色の中間のような色合いだが、日の当たった花は金色に近く耀く。
そういえば一昨日、老犬(16歳)ビータローが、昼間、寝ころびながら妙に鼻をくんくん嗅いでいたが、どうやらキンモクセイが犯人だったのだ。
人間の1万倍とも10万倍ともいう嗅覚の犬にとって、この香りはいったいどう匂っているのだろうか。
表情から察すれば、さほど好感を持っているようには見えないが・・・。
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