« 歴史散歩(鹿屋市打馬町・北田町など) | トップページ | 「密約」はあった! »

地域塾推進大会(鹿児島市黎明館にて)

3月16日、鹿児島の黎明館で「鹿児島地域塾推進大会」なるものがあり、仕事で行ってきた。地域塾とは、地域の青少年を育てる地域独自の取り組みを発展させていこうという主旨で設けられたもので、青少年育成の一環である。

 以前からあった「子ども会」「青少年育成会」がマンネリ化・形骸化していくのを見かねた県が、地域全体の取り組みとして公民館活動とも連携して維持発展させられないかという方策を打ち樹てようとしているようだ。

 オープニングに薩摩琵琶と天吹(てんぷく)の演奏が行われ、続いて優良地域塾の表彰があった。その中から二つの事例の発表があったが、志布志市有明町の「伊崎田サンデー広場」の活動は面白かった。毎月、公民館長を中心に行事を組み立てているのだが、月毎の取り組みの中心は小学校であったり、中学校であったり、保育園であったりして異年齢の混合で活動しているのだ。また伊崎田は「伊崎田相撲」「伊崎田神舞(白鳥神社)」「伊崎田和紙」など、特色ある地域の伝統が今に残っている地域でもある。

 発表のあと昼食を挟んで午後は鹿屋体育大学教授・児玉光雄氏の講演が行われた。テーマは<リーダーの条件>で、教授の専門分野であるスポーツ指導者論・スポーツ心理学をもとに歯切れの良い講演であった。Tiikijukukodama

 特に野球のイチローに関しては、その語録を収集し、解釈を施してリーダー論・育成論を展開している。著書も夥しいほどある。

 教授はイチローのような一流のアスリートになるための「モチベーター(動機)」は、結局は自己実現への願望が強いことだという。一般的にトップを目指すようになるには ①金銭報酬 ②地位報酬 ③裁量報酬 を得ようとするからだが、①から③の順に上質になって行く。ところがイチローほどになると、それらはすべてもう満たされているので、最終的に「自己実現」が最上質のモチベーターであるのだそうだ。

「自己実現」というと陳腐な響きがあるが、「金に囚われず、地位に囚われず、そして俺がやるいや彼がやる、という裁量権など関係なくやってしまう、やらざるを得ない」というレベルに達した時、本当の自己実現が得られるらしい。

 そんな話を聞いていると、何だか上方落語の「桂春団治」を思い出した。芸(落語)の向上が春団治の「自己実現」で、その向上の肥やしのためなら「女房を質に入れても」というような暮らしぶりだった。仕事に惚れこんでしまった男の生き様は、小気味良いものだ。迷いがなく、そしてブレもない。

 ――肝心のリーダー論。キーワード一言でいえば「人望」なんだそうだ。何だこれも陳腐だと思いがちだが、人望を得るにも、人知れない苦労と努力が必須になってくる。人知れぬ苦労を重ねたからこそ逆境の意味が分かり、たじろがずに対処できる。他人の苦境もお見通しの、話の分かる人物こそが人望あるリーダーになれるのである。306iwatsutsuji_006  民家の石垣越しに見かけたミツバツツジ。満開よりやや盛りは過ぎたが、葉より先に蓮華色の上品な花を咲かせる。鹿児島の早春の一景に、無くてはならない花。

|

« 歴史散歩(鹿屋市打馬町・北田町など) | トップページ | 「密約」はあった! »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 歴史散歩(鹿屋市打馬町・北田町など) | トップページ | 「密約」はあった! »