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春の死と天変地異

指宿の義父が4月12日に亡くなり、13日は通夜、そして14日に葬儀が執り行われた。享年90(数えでは91)年と2ヶ月、の長い人生であった。22414gifunosougi

 若い頃に過度の喫煙から、片方の脚の血管が詰まり、危うく脱疽になりかかったり、メニエール症や大腸ポリープ摘除手術を数回受け、さらに3年前に喉頭ガン手術で音声を失っているが、スポーツに励んで得たというわけでもない「強靭な肉体的回復力」で、その後も実生活においては自分のことはほとんど自分で出来た人だった。

 焼酎をこよなく愛し、老人会会長、薩摩狂句、ゲートボール、旅行などで余生を送っていたが、去年の初夏頃から、喉頭ガンからと思われるガンの転移が下顎と食道に見られるようになり、精密検査を兼ねて入院したのがそのままに、帰らぬ人になったのである。

 病院の対応をうんぬんするより、ここまで生きたら「天寿」と思うほうが良い。長いお付き合いありがとうございましたと言いたい。

 指宿あたりでは現在、男性の死亡年齢が90歳というのは、さほど珍しくはない。女性に至っては90歳以上が当たり前のようになっている。事実、義父の母は92歳。義母の父は96歳。同じく母は100歳まで生きている。何か長寿の遺伝子が働いているのだろうか?

 それに比べると私の父は63歳。母は12年前に亡くなったが83歳である。母はまずまずの寿命だが、指宿の平均からすれば短いかもしれない。

 義父の葬儀と同じ日に、北欧のアイスランドで火山が大爆発し、中国の青海省で大地震が起きている。

 中国では昨年の四川省の大地震に続く巨大地震の発生だ。四川省の時は、発生場所に核開発関連施設があるため厳しい報道管制が敷かれた、と言われたが、今回はかなり迅速な報道開放で、現地の様子がよく分かる。被害地の少数民族(チベット族)の困窮による暴発を未然に防ぎ、この5月から開催される上海万博への影響を最小限に抑えるためだろう。

 一方のアイスランドの火山噴火はその噴煙がまともに西欧諸国を襲ったため、各地の空路・空港がマヒ状態になったと大騒ぎになっている。アイスランドからたとえばロンドンあたりまでおよそ1500キロ、フランスに至っては2000キロも離れているのにあのザマは、現代文明の1つの象徴でもあるジェット機も大自然の営みには全く適わないことを見事に示した。

 火山噴火と言えば、桜島は大正3(1914)年1月に大噴火を起こして大隅半島と地続きになったのだが、あの当時もし空路があったら日本列島中の空路・空港がやられていたに違いない。

 亡き義父の父(1893年生まれ)はその当時、鹿児島市内にいたが、噴火による地震で市内の道路あちこちに亀裂が走り、またドカ灰が降り、文字通り這う這うの態で指宿に避難したそうだ。

 西の噴火、東の大地震――はまさに「他山の石」になるだろう。

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