大姶良の山田地帯(鹿屋市大姶良町)
鹿屋市の大姶良地区では実りの秋をすぐそこに控えている。好天の今日の午前中、出かけてみた。
どの田んぼでも稲穂がたわわに稔り、緑から黄色に変わりつつある葉の間から、黄金色の穂が頭を垂れていた。収穫ももうすぐだろう。 鹿屋市から大姶良川の最上流部の瀬筒地区(大姶良西)の田んぼ。右手の山沿いを行く道路は瀬筒峠を越えると、錦江湾沿いに根占から佐多に到る。
瀬筒峠の手前を左手に、鹿屋市の南端の山の方面に入っていくと、集落に沿って細長い山田がどこまでも続く。(大姶良集落センターの高台から写す)
集落道を遡り、とある丘を越えると別の谷間に出る。ここも南山へのゆるい傾斜の山田が見渡す限り続く。
同じ山田の下流を見ると、おそらくこのあたりでは最初の稲刈りが行われていた。コンバインの運転手の上に取り付けられた日傘が可愛らしく動いていく。
またひとつの丘を越えて下流部に行く。右手の丘は獅子目城址。
池園町に到ると、大姶良地区の南山の水をすべて集めた幅15㍍ほどのゆったりとした流れとなる。
普通作はどうやら台風や旱魃の影響も無く、豊作といっていい出来ばえのようだ。
この辺りは、南山(横尾山系)からの谷川が幾筋も流れ下り、その細長い流域にたくさんの山田(谷地田)が古くから拓かれてきた。島津氏も、6代氏久・7代元久の親子がここを拠点として大隅の攻略を目指したことがあった由緒ある豊かな土地柄である。
その様子は今日にもつながっている。ここをクリックし、航空写真で確認できる。
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