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猿ケ城渓谷(垂水市)

 垂水市に所用があって出かけたが、少し早めに出て秋色の猿ケ城渓谷を見ようと本城川をさかのぼった。

 新しくできた的場橋を渡ると、急に谷が迫り渓谷らしくなる。1キロ足らずで、今度できた「森の駅・たるみず」に着く。221121sarugajoukeikoku_014 ここで事務所の人に聞いてみると、どうやら秋が深まったという印象はないようだった。それでも300メートル上がったところの旧キャンプ場からは川沿いに遊歩道があり、景色が楽しめると言われて行ってみる。221121sarugajoukeikoku_013  道路際にキャンプ場の入口看板があり、そこを下りて行く。モミジはやや色づいていた。前方の尖った山は「刀剣山」といい、660mの岩峰だ。221121sarugajoukeikoku_011 キャンプ場の駐車場から少し下ると吊り橋があり、渓谷の反対側に渡る。221121sarugajoukeikoku_001 渓谷を左手に見ながら行くこと15分、別の吊り橋「鉄山橋」に着く。再び反対側に渡る。向かいの岩峰は台形で迫力がある。221121sarugajoukeikoku_002 登っていくと4メートルもの深さのある滝壺が見られる。水はあくまで澄み切っていた。221121sarugajoukeikoku_003 登ること20分、もうこれ以上は行き止まりという表示のすぐ右下に、真白に輝く岩が見える。「白磁の床」と言って、巨大な花崗岩の一枚岩だという。早速下りてみる。221121sarugajoukeikoku_004 横幅は15メートル、上部までは50メートルもある一枚岩。 白磁にふさわしく、手前のプール(滝壺)の青によく映える。しかし水際にぽっかりと穴が穿たれているのは珍しい。しかもよく見ると、「ええっ!」・・・縦穴の手前に砂の陸繋があるようなのだ。こんなに深いプールに砂のあろうはずがない。すぐにその穴の上まで行ってみた。221121sarugajoukeikoku_006 近寄って上から見ると、何と!!、砂ではなく伸びた花崗岩なのだ。それが向かいの丸い石に伸びて繋がっているではないか!!221121sarugajoukeikoku_008 間違いなく花崗岩の陸橋だ。底はかなりの大きさでえぐられている。

 おそらく凝灰岩の川床によく見られる「欧穴(おうけつ)」と同じ成因だろう。丸い石が穴を穿ち、まず縦穴を掘り下げ、その後さらに壁になった左手を 削り抜けたのに違いない。いったい何年、何千年かかったことか!

 規模が大きければ天然記念物ものだ。

 秋色を求めて行った猿ケ城渓谷に錦繍は無かったが、美しく澄んだ水と珍しい天然の掘り出し物があった。

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おおすみウォッチング」カテゴリの記事

コメント

垂水市で活性化の仕事をさせて頂いております。
白磁の床には何度も行っているのですが、まったく気づきませんでした。
今度から、お客様に紹介をさせて頂きます。
素晴らしい発見をして頂きありがとうございます。

投稿: 垂水市観光地域産業活性化協議会 | 2010年11月22日 (月) 17時02分

初めて上の方まで行ってみましたが、聞きしにまさる素晴らしい景観ですね。
 沢の水が少なかったのが発見につながったと思います。

 あと、「三姉妹の滝」はどう見ても、「四姉妹の滝」に見えましたが・・・。そこで一緒になった都城の夫婦もそう言って笑っていましたよ。

投稿: kamodoku | 2010年11月23日 (火) 15時12分

ご指摘の通りだと思います。
猿ヶ城渓谷は9月以降、水量が非常に少なくなります。
5月以降にまた増えてくるのですが、この時期の白磁の床は
カジカガエルの鳴き声が響く素晴らしい場所です。
当協議会のブログに写真を掲載しておりますので
宜しければご覧下さい。
垂水市へのまたのお越しをお待ちしております。

投稿: 垂水市観光地域産業活性化協議会 | 2010年11月25日 (木) 18時20分

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