串良町のアオバズクと大賀ハス(鹿屋市串良町)
久しぶりの雨間に行った串良町の中心部。 いつもながら串良小学校の素晴らしさは呆れるほどだ。東京なら有名私立小学校のたたずまいだろう。いや、「武家門」があるので、それ以上かもしれない。
小学校の向かいにあるのが、旧御仮屋跡。ここに藩政時代は串良郷の地頭仮屋が置かれ、郷の行政の中心があった。仮屋跡の石柱の5メートル先に大きなクロガネモチの木があるが、その木には毎年アオバズクがやって来るという。
どれどれ、おお、いたいた!
アオバズクがかなり高い枝に止まっているではないか。デジカメを近づけてもじっとしたままだ。 このアオバズクは毎年姿を見せるが、たぶんこのクロガネモチの木の幹にある空洞を巣にして子育てをしているのだろう。それにしても串良町の中心部といってよい場所にこんな野生の生態が見られるとは何と自然に恵まれていることか。
自然に恵まれているといえば、この仮屋跡の水路にはあの古代ハス「大賀ハス」が植えられているのだ。ここのは大賀ハスが全国的に広まって以来、ずっと根分けで殖やしてきているため遺伝子的には千葉県の検見川で大賀博士によって発見された2000年前のものと同じ株が更新され続けているとかで、今年、鹿屋市の文化財に登録された。 水路には12の土管状の鉢があり、そのどれもが旺盛な繁殖の姿を見せている。
残念ながら開花にはまだ早かったが、つぼみはちらほら見える。
今月中には気品のある大賀ハスが弥生時代を偲ばせる美しい花を咲かせるはずである。
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