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『大隅』54号を発行

 大隅史談会の会報『大隅』の54号をようやく発行することができた。

 3月11日の東日本大震災で仙台市などにある製紙会社が壊滅的な被害を受け、製本用の高級紙が逼迫し、それが本作りの分野に大きな影響を与え、南九州にまで製本用紙が回ってくるまで、2ヶ月近くを要したのである。

 いつもなら4月半ば過ぎには上梓の運びとなるのだが、今回は6月にずれ込むことになった。待ちに待った本の完成だった。23605kaihou54gou_001  表紙を飾るのは昨年になってつばの部分等にCTスキャンで銀象嵌の「心葉文」がくっきりと現れた鹿屋市吾平町の中尾地下式古墳出土の大刀など各種の鉄製武器である。

 特に大刀のつばの部分には心葉文がぎっしりと銀で象嵌されていた。

 心葉文は関東地方の古墳から出土する「亀甲文の中に鳳凰が羽を広げた文様」が先行し、その後畿内をへて九州に伝えられるまでに、その先行文様が次第に崩れ、最後には中尾地下式古墳群のような完全なハート文様(鳳凰が羽を広げる形)に変化してきた。

 時代は6世紀末ころが想定されるという。南九州では初めての象嵌文様で、九州全体でも4例目という貴重な発見である。

 54号には15名の著者が19編の歴史論を載せている。昭和二十九年に初めて発刊されて以来、55年の長い伝統のある大隅の歴史論考にまた新しい1冊が加わった。

 目次等の詳しい情報はホームページ「鴨着く島」で。

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