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星塚敬愛園の夏祭り(鹿屋市星塚町)

 星塚町にある「星塚敬愛園」はハンセン氏病患者の施設だが、毎年夏には夏祭りを行い、一般に開放している。

 いつもは近くの我が家から、祭りの終わりに打ち上げられる花火を眺めるだけだったのだが、今年の祭りに有名な歌手「水森かおり」がゲスト出演するというので出掛けてみた。001  まだ日の落ちない6時過ぎ、入り口から事務所(左手の建物)に差しかかると人々が集まり始めていた。002  小泉元首相が厚生大臣だった10数年前まで、左の姶良野簡易郵便局の奥は一般人の通行はもとより一歩入ることさえ許されなかったのだが、「ハンセン氏病は薬で全治し、感染力は極めて弱いので、隔離したことは誤りだった」と患者に謝罪したことで一般との交流が一気に進んだ。

 今年で33回になるという夏祭りには多数の見物客が近隣から訪れていた。003 004  水森かおりが出演するまでまだまだ先だというのに、野外ステージの前は大混雑であった。010  すっかり暗くなった8時、いよいよ水森かおりが登場する。008  「ひとり薩摩路」009  そして最後はやはり「鳥取砂丘」。やはりこれが一番いい。

 水森かおりのステージが終わると、花火を打ち上げて夏祭りは幕引き。018  見物客の中に若者や中高生が多かったのも印象的な夏祭りだった。

 ハンセン氏病に対する偏見が子供ほど少ないのは、学校教育でも人権問題と絡めて必ず取り上げられるからだろう。

 小泉元首相の功績や大と言うべきか。しかしそれより、そもそもこの施設を昭和10年に国立療養所として誘致した永田良吉という鹿屋選出の代議士のことを忘れてはなるまい。

 「ライ患者なんか連れて来たら、ただでは済まさないぞ」「子供たちがよそから差別される」「娘が嫁に行けなくなるし、嫁も来なくなる」

 などという地元の猛反対を押し切り、「一視同仁」「敬天愛人」(敬愛園の名称はこれに由来する)精神で誘致したのだが、その精神が60数年を経て小泉元首相のあの決断を促したと言えなくはない。

 永田良吉の功績こそ大であった。

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