« かのやバラ園の秋 | トップページ | 庭の菊たち »

「寄らてぃ遊ば」(寄って遊ぼう)

11月13日の日曜日の夜、鹿児島県民交流センターで「第4回沖縄の歌と踊りのつどい」という催しがあったので、見に行ってきた。

 <琉球古典音楽・安冨祖流絃聲会(あふそりゅう・げんせいかい)笹谷正一研究所>と<琉球舞踊・太圭流華の会・笹谷春乃練場>の共催。お二人は夫婦である。

 6時きっかりに三線担当の笹谷正一さんの挨拶があった。001  沖縄の首里城などでは普通に見られる衣裳で緞帳の前に現れた。

 安冨祖流は沖縄の伝統音楽の中でも由緒の古い流派で古典中の古典を守って来たが、鹿児島で普及させるにあたってかたくなに伝統を守るだけではなく、現代にマッチするような取り組みも行っているので、最後まで楽しくご覧ください――というような話をされた。

 プログラムを見ると、しょっぱなから『かせかけ』『高平良万歳(たかでぃらまんざい)』という古典舞踊であった。003  『かせかけ』は女性のたしなみである機織りの仕事を表現した踊りだが、優雅この上ない。004  『高平良万歳』は親の仇を討つために、子供が万歳姿に身をやつして敵地に入り込み、見事に果たすという内容で仇討がテーマの古典である。

 演者は笹谷春乃師範その人であった。

 明治までは古典舞踊の舞い手はすべて男であり、これはその男舞いの中でも最も男舞いらしい所作の多い舞踊だが、さすがに師範の所作はきびきびしている。008 師匠・弟子勢揃いの斉唱。009 013  舞い手が高校生くらいなら弾き手にもずいぶん若い子がいる。016 『本貫花(むぅとぅぬちばな)』

 恋人を偲ぶ優雅な舞。これも師範が演じている。019 こちらは『貫花(ぬちばな)』。

 明治以降になって新しく作られた民衆の「雑踊り(ぞうおどり)」の中に「貫花」を持って踊る踊りが大層人気があり、古くからあった本来の『貫花』がかすんでしまったので「本」を付けて『本貫花』として区別したという謂れのある踊りだ。

 幕間の解説でこのことを初めて知ったのは収穫だった。ありがたい。

 古典的な三線の唄と踊りで2時間が経ち、仕上げは三線にドラム、ギター、キーボードを取り入れた<アロハ・チャンプルーズ>に早変わりして、ポピュラーな沖縄音楽を中心に演奏があった。024

022 ここでも若手が目につく。琉球音楽が鹿児島に根付くかどうか危惧するのは杞憂かも知れない。

 あと一曲で終わろうかというところで、帰りの最終バスの時刻(山形屋前20:58発)が迫ったので残念ながら会場を後にした。

 鹿児島と鹿屋を繋ぐ直行便は一日6往復で運航されている。鹿屋から鹿児島(県庁前・中央駅・天文館・山形屋などに停まる)まで垂水フェリー便代を含めて約2時間で片道1300円である。

 特に鹿屋からの場合、朝1番の便は7時には出るのでこれに乗れば鹿児島からの最終便までにはちょうど12時間くらいあるから、鹿児島でいろいろな用事を済ませることができる。025 山形屋前のバス停付近。クリスマスが近いからか、山形屋の建物全体がライトアップされていた。

 

 

 

|

« かのやバラ園の秋 | トップページ | 庭の菊たち »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« かのやバラ園の秋 | トップページ | 庭の菊たち »