姶良川の風景(鹿屋市吾平町麓)
連休中、1日半かかってようやく生垣の剪定を終えた。 北側の裏の民家との境界はレッドロビンという新葉が赤くきれいな樹木だが、日当たりが悪いせいかほとんど赤い葉が出てこない。しかも樹勢の割に葉っぱの一枚一枚が大きく締まりがない。
丈だけは伸びて3㍍を超える高さなので、垣根としては十分だろう。
去年もだが、葉っぱに積もった桜島の降灰には手を焼いた。太めの枝を切ろうものなら、数多い葉から灰が降り注ぐ。頭をタオルで覆い、さらにマスクをして作業に当たったが、灰まみれ汗まみれになった。
東側のヒトツバ(槇の一種)も同じような有り様だったが、こちらは針葉のため灰の溜まり具合が少なかったので、ロビンよりはましだった。
昼に汗とパンパンに張った腕を楽にしようと久しぶりに吾平の湯遊ランドあいら(銭湯)に行った。(銭湯そのものは“うがやの湯”と言い、吾平山陵に祀られるウガヤフキアエズ尊に因んでいる。)
ゆうゆうランドに着く前に姶良川にかかる橋を渡る。「更生橋」と名前がついているが、なぜそんな名になったのかいきさつは分からない。
でもここからの眺めは極めて佳い。 ここ十日間で3度もあった降霜により、青草が冬枯れ状態に変化したが、かえって姶良 川の流れの清澄さが引き立って見える。
川の左岸の土手の向うには高隈山系が雄大な姿を見せているが、「灰がすみ」が掛かってぼんやりとしている。困ったものだ。ここからは左端の横岳から右端の最高峰・大箆柄岳まで全部が見えるのに…。
反対側の南方向に眼を転じると、姶良川の源流の山々が目に入る。アップしてみると―
こちらは「灰がすみ」というよりか「灰曇り」だが、それでも八山岳山系の全容が望まれる。
このあいだ登った「八山岳」(659m)は、この画像では右端から2番目のピークだろう(手前の低いピークの左上)。右手からかなりの傾斜の稜線を持っているとんがりピークで、三等三角点があるのもうなづける。
さて、八山岳山系の最高峰・本八山岳(もとはっさんだけ=新命名=940m)は川面の真上の屋根の上に見えている。右手にやはり大きな傾斜の稜線がある。その鞍部こそが姶良川の源流である。
姶良川に架かる更生橋からは中流と源流が一直線上に眺められるわけで、ちょっと珍しい光景かもしれない。
そんなこととはつゆ知らず、というか、どうでもよい鴨たちは・・・ 橋の下でのんびりともやっている。
お前たちの古巣は北朝鮮か満州か、はたまた沿海州かシベリアか・・・。冬枯れとはいえ暖かな避寒の地・南九州でゆっくりと羽を休めるがよい。昔はあちこちに鴨取り権兵衛がいたそうが、今は平和そのものだ。
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