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山宮神社のダゴ祭り(志布志市田ノ浦)

3年前に初めて見物に行った田ノ浦山宮神社の春祭り、「ダゴ祭り」を今年ふたたび見に行った。

 近くに聳える御在所岳(530m)を往復し、麓の山宮神社に到着したのが11時20分だった。まだ拝殿では神事が執り行われていて、氏子代表のような人たちが玉串を奉奠していた。

 賽銭箱に小銭を投げ入れ参拝したが、すぐ脇の柱には集落の「ダゴ」に加えて今年も田ノ浦小・中学校の見事なダゴがあった。035034ダゴとは「メノコモチ」と言っている地方もあると思うが、小さな餅を木の枝の先端に刺してあたかも大豊作の稲穂のように飾り、今年の豊穣を願ういわゆる「予祝行事」である。

 もちろん「豊穣」には豊作のほか、健康や家内繁栄などすべてが満足されるようにという願いが込められている。

 11時半、境内に設けられた舞台で、神楽舞が始まった。今年の演目は「彦舞(ひこまい)」「両刃舞(もろはまい)」「帯舞(おびまい)」「なぎなた舞」「田の神さぁ舞(たのかんさーまい)」「鉾舞(ほこまい)」の六種であると説明があった。

 まずは、彦舞。039


 天狗のような面を付けた演者が、舞台の真ん中に置かれた切り株の踏み台に上がり、東西南北を祓い清めるのがこの舞の役割らしい。

 次は両刃舞。041両手にやや短い刀を持ち、やはり四方八方に向かって刀で切る仕草をしていたので、これも祓いを行っているようだ。「魔を切る」と言ったほうがよいかもしれない。

 続いて、帯舞。044二人の演者が紅白の長い帯を持ちながら勇壮に舞う。ときどき帯を舞台の床に振りながら這わせていくが、これは「帯=ひれ」を振ることによって大地の目覚めを呼び起こす仕草ではないかと思う。

 次は、なぎなた舞。048なぎなたは刀の一種であるから、これも両刃舞と同様、魔を切る意味だろう。なぎなたを「なぎなた鎌」とすれば、山野を切り開く所作なのかもしれないが―。

 次に田の神と頬かむりをした田吾作が登場すると、見物衆から笑い声が上がる。049 いつもながらに掛け合い漫才のように面白い。今年は特に15分くらいも演じ、田吾作がついに田の神の持つしゃもじとすりこ木を、まんまとせしめる所まで演じていた。

 最後は、鉾舞。051 これも最初の彦舞と同様、天狗の面のような赤い面をかぶり、おまけに頭のてっぺんに金色の皿を載せている。まるで河童のようだ。

 6番の舞すべてが終わると、いよいよ「ダゴ取り」が始まる。奉納されたダゴ飾りが境内に集まった群衆の中に持ち出され、合図とともにみんながダゴを取っていく。055 ダゴを家に持ち帰り、飾っておくもよし、食べてもよし。一年の豊饒が約束されるというからみな懸命に取っていく。めでたし、めでたし。









 

 










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