北朝鮮の人工衛星(ミサイル)打ち上げの失敗
13日(金)の午前7時40分ごろ、北朝鮮は東倉里に配備していた自称「人工衛星」、実は弾道ミサイルを打ち上げたが、わずか1分後には「自爆」したそうだ。
失敗とは言わず、「打ち上げは成功したが、地球周回軌道には載せられなかった。」と朝鮮中央放送のテレビアナウンサーは言っていた。「偉大なる同志キムジョンウン様のおかげで」と頭に冠しなかったのは手落ちだったのではないか。
同じ日の午後には金王朝の三代目・キムジョンウンが国防委員会第一委員長に就任したというニュースが駆け巡ったが、「第一委員長」というからには「第二」「第三」という地位もあるわけで、朝鮮労働党の書記という地位でも「第一書記」だったから、父や祖父の総書記・国防委員長からすれば、見劣りがする。
まだ若いし、実際の指導経験も少ないので、このような地位に甘んじたのか、あるいは反対勢力がくすぶっているのか。今回の「周回軌道には載せられなかった」という国民向けのテレビニュースは異例の早さで流されたが、失敗を即座に発表したのは異例中の異例である。
このことは―
「金王朝の三代目は北朝鮮の統治軌道に載ることができない。」
―という暗示ではなかろうか。
紀元200年ごろの朝鮮半島の、場所も同じ「楽浪」(おおむね今日の北朝鮮領域)において公孫度が「楽浪公」「燕王」を名乗り、後漢末・秦・魏の時代に中国王朝から自立してその後「公孫康」「公孫淵」と三代続いたが、最後の三代目・公孫淵の時に魏の大将軍・司馬懿により討たれて滅んだ。
歴史は繰り返すというからには、キムジョンウンがどうもその最後の役回りのようだ。
朝鮮人民民主共和国が名実ともに、平和裏に「民主」で「共和」な国になって欲しいと願うものである。
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