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開聞岳に登る

 5月3日、指宿に所用があり、せっかく行くのなら久し振りに開聞岳に登ってみようということで、朝の7時に家を出て垂水フェリー経由で開聞岳へ向かった。天気は上々だった。

 鴨池港から南下し、指宿市の今和泉(篤姫の今和泉家の所領があったことで有名になった)を過ぎてすぐの岩本交差点(T字路)を右折すると池田湖を通って開聞へ抜ける道路に入る。001 池田湖も同じくらい久し振りで、以前来たのが湖畔の「池富士」というホテルで催された米寿祝いだったから、かれこれ20年になる。

 おなじみのモーターボート乗り場と世界一の大うなぎの看板。淡水生のウナギで池田湖カルデラができた4500年くらい前からの生息ということは分かっているが、回遊せずに居着いているので天敵もなくぬくぬくと育ったのだろう。

 肝心の開聞岳は笠雲に覆われていた。003 薩摩国一宮の座を薩摩川内市の新田八幡宮と競った枚聞(ひらきき)神社。ここの所蔵で重要文化財の蒔絵の美しい「玉手箱」は、現代によみがえり、JRが「いぶたま(指宿行きの玉手箱列車)」として使っているが、結構人気があるらしい。005 神社からまっすぐに指宿と枕崎を結ぶ国道とJR枕崎線を突っ切って行くと、左に開聞中学校を見ながら道はかいもんふれあい公園に至る。そこの芝生の駐車場に車を停め、200㍍ほど桜並木を上がって行くといよいよ登山口だ。10時20分、登山開始。007 登山口から5分もしないうちに出喰わすのが火山礫の積もった中にできた登山道だ。今から1150年ほど前の貞観年間にさっき通ってきた枚聞神社を壊滅させた噴火の名残りで、黒っぽく粗々しく積もっている。火山地質の標本である。009 五合目の標識のある休憩地点まで、比較的丈の高い自然林(シイやアカマツなど)に覆われていて視界は全くないが、ここではちょっぴり展望が得られる。008_2 東方面だけだが、眼下には長崎鼻、向うに竹山、さらに海の向こうには大隅半島南部の山々が望まれた。014 五合目から道は再び樹林の中に入るので、七合目の休憩地点まで展望はない。ここは五合目より視界が開け、ずうっと南方まで見渡せる。 ・・・と、海の彼方に雲海のような塊があるなと目を凝らすと、何と屋久島ではないか!屋久島が海とも空ともつかない場所に蜃気楼のように浮いて見える。ラッキーだった。016 九合目を過ぎ、最後の難所らしく長い梯子のかかる岩場に差しかかった。

 この親子、子供はまだ小学校に入ったばかり位だろうか、父親のあとをそろりそろりと降りてくる。下で待っていると、余りにも時間がかかるのを気にしたのか「・・・すみませんね、遅くて」と言う。

 「いやいや、危ないからゆっくりと降りて下さい。こっちはほれこの通り、靴底が剥がれて歩き疲れているんで、よい休憩になりますよ・・・」と、八合目からの岩場の連続を登って来るときに岩に引っ掛けてぱっくりと先っちょの開いてしまった靴を見せた。023 「あ、それなら紐を持って来ているので、使ってください」と降りて来るなり父親はバックのポケットから丈夫な紐を二本くれたのである。アリガタや。何と用意のいい人なんだ。お礼を言って遠慮なく貰うことにした。応急処置後のボロ靴。024 その後足取りが楽になったこと、言うまでもない。助かった!018 山頂直下にある「御嶽神社」を参拝して、頂上(924m)に上がってみると大混雑だった。見渡しただけでも100人は居るだろう。今回で3回目の開聞岳だがこんなのは見たことがない。それにしても女性と家族連れの多いのには驚く。12時20分到着。ジャスト2時間の登りだった。020 笠雲の中とはいえ、かなりの風が吹いているので、時折り雲が吹き払われて視界が開けることがある。その時がシャッターチャンスで、皆「あー、きれい」とかなんとか一斉に言いながら、カメラを必死に向ける。たしかに池田湖がきれいに丸ごと見えるし、その向こうには桜島や高隈山の稜線が―。022 山頂付近の岩という岩にはみな人が乗っかっているのだから、すごい。山猿も驚く光景だろう。もっとも、この岩が1150年前にこの山が噴き出した溶岩の塊(トロイデ)だと知ったら、山ガールはもっと驚くに違いないが。029 下りは全く同じ道を引き返すのだが、登山客の多いこと多いこと。途中何度も道を開けて「こんにちは、お先にどうぞ」の繰り返しで、ようやく登山客が来なくなったなと思った頃、最初の登山口に帰着。14時30分だった。山頂ではほんの15分もいなかったので、下りも2時間かかったことになる。

 駐車場で喉を潤したあと、第2の目的地「ヘルシーランド」の露天風呂へ。開聞岳山麓から国道を指宿方面に取り、15分くらいで長崎鼻への道を右折、300㍍先を左折して5分、都合20分ほどで露天風呂の入り口だ。ここでも「たまて箱」が温泉名に使われていた。

 入湯料500円也で、広々とした露天風呂に浸かり、竹山と海を眺めながら登山疲れを癒す。温泉効能掲示板に、泉源は100℃、塩化物温泉と書いてあった。




































 

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