出発(たびだち)
昨日の14日、少年は出発(たびだち)した。
6月1日から職場に近いK町に家を借り、5月末になったら我が家からその借家に移る予定だった。
だが、5月末の5,6日前から「二番茶」の加工が始まり、朝7時半から夜の9時、10時までの生産体制に入ったため、夜帰ってくると「バタンキュー」で就寝、翌朝は6時半起きというハードスケジュールの連日となり、とてもじゃないが一人では起きることさえままならない―ということで、二番茶の最盛期が過ぎたら借家に移る約束で、もう少し預かることにした。
そして昨日、午前中にその借家を家内と一緒に訪れ、最終的に自分一人でやって行けるようにスタンバイした。結構広く、3部屋もある借家の掃除と、ベッドや冷蔵庫そして洗濯したあとの掛け干しなどのセッティングをしてやった。
これで何とか暮らしは経つだろう。近所にスーパーもコンビニもある。
問題は、起床だ。もし起きられず、遅刻をするようであれば職場に迷惑を掛ける。遅刻が重なると上司から叱られ、いやになって無断欠勤なんてことがあり得る。それが怖い。元の木阿弥になったらそれこそ往生だ。
しかし、有難いことに、一昨日は職場の少年以外の5名のメンバー全員が少年の新居に集まって「励ます会」を開いてくれたとのこと。何でも一生懸命やっていれば助け、励ます人たちが現れるのだナー。
今朝(6月15日)は6時半に携帯にかけてみた。
「もしもし、はい」
「おう、○○、起きてたかー」
「はい」
寝ぼけたような声ではなかった。緊張していて早く目が覚めたのかもしれない。ほっとした。
「起きていたか、よーし。今朝は雨が降っているぞ。近くなったからといって単車通勤には気を付けろよ」
「はい、大丈夫です」
「じゃあ、またな」
いろいろ言いたいことはあったが、今生の最後ではあるまいし、緊張を和らげるだけにした。
<朝の起床>のほかにも、問題はある。
それはゴミの始末だ。我が家にいる間、自分の食べた後始末(食器洗い)はちゃんとするように言い、少年は感心にもずーっとそれを怠ったことはなかったが、ごみ処理は苦手だった。「ごみの分別」などは普通は母親がするものだが、母親がいないので習うこともなかったのだろう。
だが、一人暮らしをする以上、それは避けて通れない仕事だ。
K町には少年の兄(家族持ちで少年の親権者)もいるし、知り合いのおじさんもいるから、一週間に一度くらいは見回って欲しいものだ。
4月8日に預かって以来、2か月と1週間。ようやく少年は第一段ロケットの切り離しに差し掛かった。これからは周囲の後押しに支えられて自分の周回軌道に乗るがいい。もちろんこちらからも応援するぞ。
何とかなるさ、少年! 見守っているさ、少年! 仕事も勉強だぞ、少年! がんばれ、少年!
「金は貯めても、ゴミは溜めるなよ」少年!(当面、最大の心配がこれ!!!)
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