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計画倒れだった「計画停電」

 「計画停電」はついに実施されなかった。皮肉な言い方だが、計画倒れでよかった。

 8月末に各電力会社のこの夏場の電力需要量と供給量の推移が発表されたが、どの電力会社も計画停電を実施する需要水準に達することなく終わった。

 需要量が最大供給量の97パーセントになったら予定通りの「計画停電」に入るというものだったが、需要者(一般市民)の節電が功を奏したのか、最大の需要日8月3日でも94パーセントで収まったらしい。

 ただ、関西電力は大飯原子力発電所(230万キロワット)の稼働があったために、供給面で何とかクリアーできたという。つまり原発が無ければ「計画停電」が実施された可能性が大きかったという。

 しかし一方で、他の関西電力と同じ周波数を持つ電気を供給している西日本の電力会社から送電してもらえば、最大需要日の8月3日でも十分にカバーできたともいう。

 今、国内で稼働しているのは大飯原発のみで、それがなくても国内の電力供給は足りていたことからすれば、「原発は無くもがな」と思う。

 やはり、「原発が稼働しないと電力供給が非常に不安定で、国内の産業の空洞化は一層進み、経済はさらに冷え込む」という原発推進派の考えは誤認であったと考えるほかないだろう。

 昨日、大隅半島南端の南大隅町に「福島原発の崩壊により汚染された土やがれきを受け入れる施設を作る案が浮上している」とのニュースが放送され、地元の肥後商工会会長や漁協の安楽組合長のそれぞれ反対・賛成の意見が放映されていた。

 青森の原発廃燃料(プルトニウムなど)処理施設のある六ヶ所村が対比されて登場していたが、あれとは比べ物にならないくらい放射能レベルは低いのだが、地元として環境問題・自然破壊問題と捉えるのはやむを得ないのではないか・・・。

 地震と津波による被害は一瞬でありもちろん悲しいことだが、いつかは「天災なんだから」とあきらめもつく。それなのに、たった一か所の原発の崩壊で、家族や本人はおろか家業・生業施設など一切は無傷であるのに、その後の避難生活がまだ続き、風評被害に晒されている福島人の方がよっぽど気の毒にさえ思えてくる。何ともやりきれない思いが募るばかりだ。

 この夏を通しての<壮大な実験>で原発を全廃しても国内電力は賄えることがはっきりした以上、廃炉の方向に持って行くのが筋だと思う。世界トップの地震多発国日本の安全上そうしてもらわないと困る。それよりこれを機会に太陽光発電や風力発電などに思い切って転換して行くほうが日本のためになる。

 大々的に自然電力を取り入れて行けば、安全な上ににより安価になり、いわゆる発展途上国にも容易に輸出し設置されるようになろう。ドラえもんの「どこでもドアー」ではないが「どこでも発電」というような小規模な需要にも応えられる環境融和な施設は、日本の緻密な技術力の得意とするところだ。頑張れ、日本!

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