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11党首の会見

 衆議院選挙告示前の昨日(11月30日)、日本記者クラブで、何と11の政党の党首がずらりと雁首を並べて会見に臨んでいた。壮観なものである。

 新党大地の鈴木党首が「選挙目当ての合流では話にならない」旨の発言をしていたが、その念頭にあるのは<日本未来の党>と<維新の会>だろうが、逆に自民党・民主党と並んで最も存在感を示していたのは皮肉だ。

 とくに維新の会の代表・石原慎太郎は「尖閣諸島問題」を含む外交・安全保障のへの記者席からの質問に、口角泡を飛ばす勢いで、他の党首の出る幕がないほどであった。終には「核兵器保有」への議論をすべきとの持論を展開したが、付いてくる党首は見当たらなかった。

 「尖閣諸島の国有化で中国との関係への悪化を招いたが、その責任は・・・」とのある記者の愚問には「そりゃ、中国にある」とぴしゃりと答えていたのは小気味よかった。

 民主党でさえ党首の野田首相は「歴史的にみて領土問題は存在しない。わが国固有の領土である」と杓子定規に繰り返すだけで、中国への名指しの批判は避けている。

 自民党になるとこれさえしない。自民党の田中政権が獲得した日中国交回復の大手柄を貶めるようなあからさまな中国批判には、結局及び腰のままである。かって自民党の若き幹事長になり、その後新自由クラブ・日本新党・新生党・民主党そして国民の生活が第一と、政党を作っては壊し、作っては壊ししてきたあの小沢一郎などは、次期総書記に選任された習近平に擦り寄って見苦しい姿を見せてしまった。

 これに業を煮やしたのが石原慎太郎である。

 石原の歴史認識は正しいと思う。

 ただ、自衛隊を国防軍とするのは理解できるが、核兵器保有となると二の足を踏む。通常兵器でも十分な国防能力はあり、核兵器は必要ない。保有するだけで使いはしない―と言いたいのだろうが、万が一の暴発ということもあるし、北朝鮮が先制を仕掛けてくる口実になる可能性もある。

 冷戦時代ならいざ知らず、いまどき核兵器を保有したところで抑止力が格段に増強されるとは思えない。情報戦の方が勝っているという見方の方が強い。

 それよりももっと歴史の大局を考えて日本の行き方を示して欲しいものだ。

 今の国際政治の中心に位置する国連はそもそも「対独・対日勝利国(連合国)」による連合組織であって、日本は戦敗国としていまだに「敵国条項」の呪縛の中にある。その縛りの発端は英米の「大西洋憲章」である。それに対抗すべく「太平洋憲章」を作ったらどうかと提案したのが野田首相であった。

 おそらくそれはアメリカのご意向に敏感な外務官僚により口封じされたのだろう、一切聞こえてこなくなった。

 石原慎太郎ならそう言ってもだれも止めようがないので、積極的に言って欲しいものである。

 しかしそれを積極的に推し進めると、残念ながら国連には居られなくなるだろう。なにしろアメリカの牛耳る国連であり、安全保障理事会も対日戦勝国である英米仏中露の五か国がデンと居座っているからだ。(このうち、中露は関係ないのだが、対日封じ込め的な意味合いから理事国であるに過ぎない。)

 党首の中で誰も日本を「永世中立国」にしようと言わないのが残念である。

 子供の頃、日本を「東洋のスイスにしよう」などとよく聞いたものである。それがいつの間にかマスコミから消えてしまったが、スイスを調べてみると「国民皆兵」だったり「直接民主制」だったり「女子への選挙権差別」があったりと、当時の日本のマスコミの左翼的政治主張に抵触することばかりだったので次第に無視されてしまったようである。

 今日、これを再び取り上げてみたらどうだろうか。バカな左翼主義も鳴りを潜めたし、取り上げるに値すると思う。

 日本を敵国条項で縛り、それでいて分担金の額ではアメリカに次ぐ大金を拠出させられている現状では、脱退した方がよいくらいだが、永世中立を宣言して敵国条項を実質的に無視すればよいのではないか。

 これによりアメリカの過重な基地設置、とくに沖縄からの大幅な基地の撤廃が可能になろう。もしそれでは日本の国防が図れない、というのであれば、米軍に代わって「国連多国籍軍」を導入してもよいだろう。

 こうすれば―「敵国」日本はどこの国に対しても武力で訴えることはない、心配なら「国連多国籍軍」を置いよい。それで監視をすればよいではないか―という平和主義のメッセージにもなろう。ただし、必要最小限度の基地数に減らしての話で、沖縄には二ヵ所もあれば十分だろう。

 アメリカは対日戦勝国としてこれまで日本へコミットしてきた意義が失われて当然反対するだろが、そこは再選なったオバマ大統領の容認するところとなるだろう。なにしろ日本が反民族差別で戦わなかったら、アメリカの黒人差別もまだまだ長く続いていたはずだから。

 この四年のうちに何とかそういう方向へ向かって欲しいものだ。

※2年半前に、これと同じ内容を違った切り口から論じたのが「密約はあった!」である。ぜひ参照してもらいたい。

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コメント

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政治のこと 難しいけれど
第三極 本気ならば 政権とるしか政策できないのならば 維新と未来 も 合体 するといいなぁ。社会党とも 合体するといいなぁ
こんな時期に 解党 して 合体するのも
初めて 観たけれど。
茶番劇とか お祭り騒ぎ とかも 言われてしまう。結局 自民の議席は 100以上になるのかなぁ
政治研究会(名前検討中
コメントは どこまで 書いて いいのかなぁ?

投稿: 村石太キッド&どうしてマン | 2012年12月 1日 (土) 12時49分

 社会党は十数年前に社会民主党(社民党)になりましたが、旧社会党時代は「非武装中立」が党是でした。
 この党是から「非」を除き、「中立」の前に「永世」を付ければ「武装永世中立」となり、社民党がこれを受け入れれば支持しないでもないけれど、まず無理でしょうな。

投稿: kamodoku | 2012年12月 4日 (火) 22時57分

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