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ああモンゴル大相撲(平成25年初場所)

 千秋楽の最後の三番は「これより三役」という大相撲最高のランクにいる関取同士の取り組みだが、鶴竜ー琴奨菊、稀勢の里ー琴欧洲、そして結びの一番は横綱同士の取り組みで日馬富士が白鵬に勝って全勝優勝を決めた。Cimg4746 今年一年を振り返ると日馬富士のほうが戦績は勝っている。Cimg4748 それにしても・・・、「これより三役」の力士6人のうちモンゴル人が鶴竜、日馬富士、白鵬の三人、次いで日本人力士の稀勢の里、琴奨菊の二人、残る一人がブルガリア出身の琴欧洲。

 大相撲力士のベスト6の中に日本人は二人しかいないのだ。何とも寂しい。この二人は体格的にはモンゴル人力士に何ら劣っていない。

 そうするとモンゴル人力士の強さの秘密は何なのか?

 一番に考えられるのが「勝負強さ」だろう。それを支えているのは「モンゴル相撲の伝統」と「ハングリー精神」の二つだろうか。

 日本人力士にはもともと「大相撲の伝統」があったわけだから、彼我の大きな違いは、やはり「ハングリー精神」に尽きると言うべきだろう。

 関取になっただけでも給金でモンゴルの最高給取りに匹敵し、さらに横綱となればおそらくモンゴルでは考えられない収入が得られるはずだ。さらに懸賞金もある。

 頑張れば頑張っただけ目もくらむような収入が得られるのだから、ちょっとやそっとのことで挫けてはいられない。今後ともモンゴルをはじめ諸外国から大相撲を目指す若者が入門してくるだろう。

 そもそも相撲は4世紀ごろの怪力「出雲の野見宿祢(のみのすくね)と大和の当麻蹴速(たいまのけはや)」の決闘に始まるという。だが天覧相撲というジャンルで活躍したのが7世紀の南九州の「大隅隼人と阿多隼人」であった。(「天武天皇紀」による)

 南九州ではおそらく縄文時代から、たとえば秋の十五夜の晩に「綱引き」や「相撲」が行われ、神々に豊穣を祈っていた。したがって南九州由来の相撲は神事でもあったのである。

 綱引きは今でも南九州や沖縄では普通に行われ、相撲は現在は主に「子ども相撲」に縮小しているが、かっては誰もが競ったようだ。

 面白いのは、どこの行事か忘れたが「人と神が相撲を取る」というのがあることで、人が勝つか神が勝つかは初めから決められているのである。大事なのは勝敗よりも「神人合一」ということなのであろう。

 相撲が国際的になるのはもう誰も止めることはできないしそれはそれでいいのだが、外国人力士であっても「相撲は神事から始まったので、ただの金稼ぎのプロスポーツではない」ことを肝に銘じてほしいものだ。

 




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