沖縄に耳を傾けよ!
今日、通常国会が開会した。その中で行われた安倍総理の演説内容は、やはり「三本の矢」が中心であった。夜7時のNHKニュースによると、その中でも経済再生が最大の課題だそうだ。 三本の矢とは1月25日に鹿屋で行われた「須田慎一郎」講演会で縷々説明があったように、「金融緩和」「公共事業投資」「経済成長戦略」のことだが、結局は日本経済の再生が目的ということである。
これに加えて閣僚には、と、「危機管理」という言葉を追加してている。
強い日本を取り戻すための大きな戦略に位置付けたいのだろう。もちろん念頭にあるのは最近起きたばかりの「アルジェリア人質事件」だ。しかしそれはたまたま発生した事件であり、最終的な目的は対中国牽制にある。
それには「日米同盟」の絆の再強化が必要であるとも言っている。
ところが同じこの日に、沖縄県の全市町村の首長が大挙して上京し、首相に陳情している。 「少なくともオスプレイの配備はやめて欲しい。これ以上沖縄県民に負担を掛けては困る」―これが沖縄首長連合の主張である。
まったく同感である。
沖縄から基地負担が軽減されるどころか、逆に増やされたのだから怒るのはもっともなことだ。
自民党が口を開けば言う「日米同盟の強化」は、世界の国から見ると、
<太平洋戦争に負けた日本が戦争を放棄したので、戦勝国アメリカの進駐を許しているままだ。日米同盟というがあんなの同盟でもなんでもない。対等で同盟を結んでいるわけではないからだ。それを「強化する」ということはますますアメリカの関与を強めるだけで、沖縄はじめ各地にある米軍基地は存在感を強めるだけだ。>
となろう。
アメリカに占領されていた沖縄を「取り戻した」佐藤栄作首相はノーベル平和賞を貰っている。
強い日本を取り戻すとは、日本が世界の平和に武力に拠らずに貢献して行くことを国是として、アメリカにも物申す毅然とした態度を示せる国になることだと思うが、如何。
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