鬼火たき(鹿屋市川西町)
三日前の土曜日(1月19日)、昼間に通った時、田んぼの中に孟宗竹を束ねた櫓が立っているのを確認していたが、近くに誰もいなかったので「鬼火たき」が何時から始まるのかは分からなかった。
暗くなってからに違いないと、真っ暗になった6時半に現場に行ってみたところ、すでに火が着けられかなり燃えたあとだった。薄暗くなった6時ころには点火されたようだ。 手前に張られた「川西町親子会」「川西町内会」の二つのテントの中からは賑やかな声が聞こえてくる。
近くにいた中学生3人に
「点火したのはどんな人だった?」と聞いてみると、
「年男でした。」「あれ、女もいたかな?」「いや、男だけだったよ。」
と、3人が確認しあうように答えてくれた。
よその鬼火たきでは、厄男や厄女が点火する所もある。地域によって若干の違いがあるようだ。
ふいにアナウンスがあった。
「竹の先に餅をつけて火で焼いてください。」 すっかり倒れてちょうど焚き火のようになった火に、子供たちが長い竹の先に切り餅をつけて、あぶり始めた。
この餅を食べるとこの一年、無病息災とのことである。
これは小正月の行事で、こちらでは「鬼火たき」と言うが、所によっては「とんど焼き」などと言う。正月にお供えした鏡餅や門松、紙垂飾りなどを焼いて始末する意味合いもある。
誰彼を区別することなく行われる伝統行事が子供たちの記憶の中に少しでも残り、心豊かな人生への糧にして欲しいものだ。ここの子供たちは幸せだと思う。
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