外交の季節
安倍総理が就任後初めてアメリカを訪問し、2期目を決めたオバマ大統領との首脳会談を行った。
また、ロシアへは自民党の元総理・森氏が出かけてプーチンに会い、お隣りの韓国へ女性新大統領・朴槿根の就任式へこれも元総理の麻生氏が参列した。
ここ1週間ほどの間に、現役総理と元総理の3人が世界各地に出かけたことになる。記憶にない「豪華な顔ぶれの」外遊である。
安倍総理は結局のところ対中国を意識した「日米のさらなる強い絆」を強調して来ただけで、オバマ大統領がせっかく核兵器廃絶宣言で日本を念頭に置いた融和策を提言した真意には触れずじまいだったのは、残念である。
まずは「顔見世」というところか。米国史上初の黒人大統領が継続を果たした歴史的意義にはどうやら気付かなかったようだ。
アメリカが変化球を投げ始めたということを理解して、この際、国際連合の対日敵国条項などを取り下げるよう訴えるべきではないだろうか。1970年頃まで公民権を付与されていなかった黒人の血をひいているオバマなら理解できると思う。
ロシアへ行った森元総理はプーチンとは長い付き合いとかで、今度で12度目の訪ロだそうだが、やはり「四島返還」への道は厳しいようだ。
日本兵のシベリヤ抑留(実は強制連行)問題をもっとカードとして使うべきではないか。稀に見る多数の捕虜虐待があったにもかかわらず、ほとんど不問に付している現状は情けない。
韓国では元大統領2世とはいえ、女性初の大統領が出現した。比較的対日感情は良好と思われていたが、ちょうど時期的に重なった「3・1独立運動」の手前だろうか、従軍慰安婦問題、植民地問題など定番の非難事項を言い募って来たようだ。
麻生元総理はたまたま副総理だったから参列したわけで、「あ、そう」と口をへの字に曲げたに違いない。日韓併合については朝鮮半島にロシアの権益が及んで来そうになったので、併合した方が東アジアの安定のためになるとの戦略(というときつく聞こえるが)のもとに、朝鮮側のかなりの期待感もあって併合したといのが、世界史的な見方である。
結局は日本が太平洋戦争に負けたので、日韓併合もチャラになってしまった。自分などは惜しい併合解消だったなどと思っている。
勝ち戦さなら従軍慰安婦も英雄視されただろうが、負けたために「バカな戦争の片棒を担いだ愚かな金目当ての売春婦」というように蔑まされるようになったのだが、それを韓国では「挺身隊の美名のもとに、騙されて売春させられたのだ。日本はけしからん。」と言い募っている。
しかし募集には格別に軍による「強制連行」のようなものはなく、ほとんどが家族の同意のもとに(貧しいがゆえに泣く泣く就業した女性も多かっただろうが)、就業しているのだ。
日本ではまだ「赤線地帯」つまり売春宿が許可事業の一つとして営業され、おそらく朝鮮半島でも事態は変わらなかったはずで、従軍慰安婦はその戦地版であり、当然のこと「危険手当」が付加され、かなりの高級だったのである。
そのような歴史的背景を見ずして、いまだに従軍慰安婦に謝罪せよの一点張りでは説得力がない。どうなることやら、日韓関係。北朝鮮の核とミサイルの方がやっかいだが・・・。
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