従軍慰安婦問題
このところ日本維新の会の橋下代表の従軍慰安婦に関する発言が話題になり、今日は外国通信社の記者を集めての釈明会見が開かれた。
夜7時のNHKテレビでもその様子をニュースとして流していた。
橋下氏の「沖縄米軍の司令官にー風俗を活用したら、沖縄県民(女性)への暴行事件は防げるのではーと提案したのは、アメリカ国民に対する侮辱にもつながる発言であったので謝罪する」とのかねての反省を述べていた。
その上で橋下氏は「どこの軍隊でも性の問題では慰安婦的な制度はあったのに、日本だけが突出してあったかのように言われるのはフェアーではない」との持論を堅持した。大いに支持する。
これが政府あるいは政権与党の内部者の発言であったなら、マスコミにさんざん叩かれた挙句、間違いなく首を挿げ替えられ、「どうもすいませんでした」の一点張りで幕引きを図ったのだろうが、政権外の党首であればこその勇気ある発言にスカッとした人も多かったのではないか。
会見が終わってぞろぞろと引き上げる外国人記者にNHK記者がインタビューしていた中で、アメリカのニューズウィークだったかニューヨークタイムスだったかどちらかは忘れたが、こう述べていたのにはカチンときた。
―どうでしたか、橋下氏の釈明は?
「従軍慰安婦は人権侵害だ、と述べていたのはよかった。」
おいおい、従軍慰安婦は人権侵害だが、アメリカ将兵の沖縄女性に対する暴行は人権侵害じゃないのかよ!!
さらに言おう。
日本軍は従軍慰安婦を戦争遂行のため、進出した先の異国の女性を暴行したりしないように慰安婦を職業人として必要としたのだが、米兵は軍人としての職業を遂行するために「婦女暴行を必要とした」とでも言うのかい? それに太平洋戦争の頃のアメリカでは黒人の人権など全くなかったではないか!
以上のことを忘れてはならぬ。
2008年に大統領になったオバマ自身も就任演説で「ケニヤ出身の自分の父もアメリカでは自由にレストランに入ることもバスにも乗れなかった」と人権侵害があったことを率直に述べているが、これをどう釈明するのか聞きたいものだ。
「今はそんなことはない。いつまでも言ってないで忘れろよ」だって? 上等だ! 日本も今は従軍慰安婦なんていないから忘れろよ!
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