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特別警報の発令(台風18号大雨)

 ついに初の気象庁「特別警報」が発令された。Cimg6315先月(8月)の30日に制定されてから初めての発令で、場所は意外にも京都を中心とする福井・滋賀地方であった。Cimg6320午前9時前後のNHK台風情報の画面。

 京都のほぼ全域が特別警報の中の「特別大雨警報」に指定された。福井・滋賀も全域である。この辺りは夏の高温・冬の寒さは厳しいところだが、大雨による特別警報の対象地域になるとはだれも予想しなかっただろう。しかも発令第一号というから唖然とする。

 雨の量そのものは24時間で400ミリほどと、今夏の北陸・東北ではすでに経験済みの雨量に過ぎない。過ぎないと言っても、もともとこんなに降る場所ではなかったからやはり一大事であろう。

 緊急の事態は別の放送局の画面に表れていた。Cimg6318テレビ朝日のニュース番組「モーニングバード」では開始早々、京都の嵐山渡月橋の状況をリアルタイムで映し出していたが、あの穏やかな流れで有名な桂川が今まさに渡月橋を呑みこもうとしている。

 京都に特別警報が出たわけがよく分かる。Cimg63258時過ぎにはこの桂川流域の6万世帯に避難指示が出た。

 そうこうしているうちに8時半、何と大阪の大和川流域の16万世帯にも避難指示が発令された。

 指示とは昔の慣用語では「命令」であり、指定されたら全世帯は避難所へ退避することになるが、30万近くの住民が一時に避難する場所が確保できるのだろうか。気になる。Cimg6312さて本体の台風18号は今朝早朝に愛知県豊橋市に上陸している。

 画面右下のレーダー観測では7時の時点で、京都や福井は雨雲の西の辺縁部であり、北風が吹きこんでいるはずである。ということは日本海の湿った大気が入り込んで雨をもたらしていることになる。これまでなら北寄りの冷風を運んでくれる恵みの「風台風」になるはずが、今夏の日本海の海水温が異常に高いせいで「雨台風」になってしまったわけだ。Cimg6323上陸して2時間半後の18号台風の勢力と進路。(NHK)

 一昨日のイプシロンロケット打ち上げの頃、台風18号は九州四国のはるか沖合に到達し、急激に方向を変えて北東方面へまっしぐぐらに向かって行き、ついに今朝早朝に東海地方に上陸したのだが、不思議なことに一昨日の時点では985ヘクトパカルであったものが、本土に近づくにつれて勢力を強め、昨日は975hPa、今朝の上陸直前では965hPaとなっていた。

 このことについて、テレビ朝日「モーニングバード」のレギュラーで気象予報士の石原良純が「こんなことは珍しいのですが、それだけ日本近海の海水温が高いっていうことですよ」と説明していた。

 こっちも珍現象なら、京都全域が特別大雨警報地域に指定され、6万世帯かそれ以上に避難指示が出されるのも珍現象で、ダブル珍現象つまり異常現象ということになる。今夏で思い知ったのが全国的にはすでにこうして異常現象が多発し、もう異常が当たり前のようになっていることである。

 実は20年前の鹿児島ではこれよりまだひどい長雨・大雨・台風の被害に遭っている。

 梅雨がなかなか明けずにずるずると8月まで続いた揚句に、あの「8・6水害」が発生。そのときの24時間雨量は1000ミリを超え、あちこちで洪水・崖崩れがあり、鹿児島の基幹道路である国道3号線が川と化しそこで人が溺れ死んだのはいまでも語り草となっている。

 その災害のあと片付けも終わらぬうちに今度は9月2日に13号台風が襲来。上陸間際の920hPaは実はもっと低かったという説もあるくらいで、何しろ町役場の屋上にあった風速計が70mを指したまま破壊されたというのだ。最大で80mはあったかもしれない。命からがら小学校の体育館に避難したら体育館の天井が一部吹き飛ばされ、急いで職員室前の廊下に移り、そこで一夜を明かしたのは記憶に新しい。

 今はやりの竜巻で言えば、直径30キロ以上の巨大な竜巻が襲って来たということもできるだろう。

 こんな経験をしているので、いま日本のあちこちで起きる大雨・台風・暴風のニュースを見ていると、鹿児島や高知で以前ならば珍しくはないこのような災害が、北へ北へと移動して行ったのだな―と実感される。

 海水温の高温化が大きな要因だと思うが、それが果たして地球全体の高温化(温暖化)と並行しているものなのかどうか、危惧は大きくなる一方だ。

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