« 検見崎城址を訪ねる(肝付町検見崎) | トップページ | 特別警報の発令(台風18号大雨) »

イプシロン打ち上げ成功(肝付町内之浦)

 先月27日に打ち上げ中止となったイプシロンロケットは、今日の午後1時45分に再打ち上げが行われた。

 早朝のテレビニュースでは打ち上げ現場の様子が映し出された。まだランチャーにロケットの姿は見えない。Cimg6287今日のニュースでも紹介されたが、この新型ロケットはこれまでの打ち上げコストを三分の一に減らした。廉価になったことによって発展途上国の人工衛星等の投入ロケットとして売り込めるという。38億円が途上国にとってどれくらいの巨費なのかは分からないが、欧米ロシアなどが武器を売り込む額も相当なものだろうから、日本が民生需要にしぼって供給を満たすことに徹すれば国際的評価は高まるにちがいない。

 それはそうとして、今日も8月27日同様、内之浦町の岸良海岸まで打ち上げ観測に出掛けて来た。Cimg6294発射前40分の岸良海岸の様子。相当な人出だ。駐車場も道路も車で溢れかえっていた。Cimg6300今か今かと多数の人が海の方を注視して待っている。

 ところが、発射予定時刻1時45分の20分前になって集落のスピーカー放送を通じて、「発射時間は都合により15分延びて2時ちょうどになります」―と来た。

 一瞬この前の打ち上げ中止が頭をよぎった。また何かのトラブル発生だろうか・・・。Cimg6309何しろ台風18号の接近で風が強いことは強い。そのせいなのだろうか・・・。平均して10㍍くらいの風が海の向こうから吹いている。花崗岩に打ち寄せる波しぶきは相当なものだ。

 待つこと30分。また放送で「3分前になりましたらカウントダウンを始めます」とあった。

―そうか、よかった、無事に上がるのか。Cimg6301カウントダウンがゼロを叫んでから皆がカメラを一斉に岬の方に向けた。ほんの数秒で山の稜線からオレンジ色のロケットが上がって来た。(ちょうど写真の真ん中、山の稜線近くに上がって来たが、白っぽく見えるだけでオレンジ色には見えていない。残念!)

 見えた途端、周りからは拍手と歓声が起こった。Cimg6302結構な音とともにロケットは雲を突き抜けてずんずん上がって行く。(下半分のもやもやっとした雲のすぐ上に小さな白いひっかき傷のように見えるが・・・。)Cimg6303白い航跡を描いて次の雲に入って行く。Cimg63052番目の雲に入ったあと出てくるかと思ったが出てこなかった。ちょうど雲に遮られた真東方面に飛んで行ったようである。

 この間わずか10秒ほど。

 この文字通り瞬間的なドラマを見るために、北は東北から南は沖縄まで、わざわざ足を運んでくる人たちの思いやいかに。

 近くに久留米から来たと言う高齢者夫婦がいた。昨日来て岸良に泊まったという。

 ただ見たい、その現場に立ち会いたい―というモチベーションが彼らを突き動かすわけだが、見たところで、また、現場に来たところで一銭の得にもならない。むしろ数万か十数万かを費やすのだが、彼らは損をしたとは思っていないはず(8月27日の中止の時は損をしたと若干は思ったかもしれないが)。

 こういうのを文化というのだろうし、彼らを文化人と言っていいのかもしれない。名もなく、好奇心にあふれ、損得抜きの純粋なこのような行動を起こせる人の多い国日本。庶民の文化的底力は途方もないと感じた。










 

 







|

« 検見崎城址を訪ねる(肝付町検見崎) | トップページ | 特別警報の発令(台風18号大雨) »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 検見崎城址を訪ねる(肝付町検見崎) | トップページ | 特別警報の発令(台風18号大雨) »