小ねぎのハウス栽培(鹿屋市池園町)
今朝6時半ごろ、ウメの散歩の帰りにいつもその前を通るビニールハウスの中が煙っている。よく見たら霧状の散布機によるハウス内の潅水だった。
こんなに朝早く水をやるのは珍しい。よほど乾燥がひどかったのだろうか。
その様子を撮っておこうと、散歩から帰ってすぐにデジカメを手にハウスの前まで戻ったが、その間約10分、潅水はまだ続けられていた。一部は水浸し状態になっている。
写真のねぎは芽が出てまだ2週間くらいで、ネギはこのような幼苗の時には十分な水を欲しがる。つまり乾燥には大変に弱い。根が直根で水の吸収力が小さいためだ。
序でにこのハウス群の周年栽培の様子を見て回った。まずはハウス内での土壌消毒の様子。ハウス内をトラクターなどで耕したあと、このようにビニール(ハウス栽培で使い古しの物)で覆う。ハウス全体もビニールで覆ってあるので内部は5、60℃にもなるから、農薬による燻蒸消毒はしない。この無農薬・無消毒栽培がこのハウスの「売り」になっている。
ビニールを取り除いたら再度耕運して、種まきをする。このハウスはつい何日か前に種をまいている。筋状に蒔いたあと、畝を鎮圧するので凹んで見える。
ここは種まきしてから約1週間ほど、きれいに芽が出揃っている。
さっき潅水していた生育の時期をさらに2週間くらいでこのように緑の濃い、見るからに柔らかそうな若ねぎに成長する。この時期は害虫に狙われやすいのか、ハウスの腰に赤い色のネットを張って害虫の侵入を防いでいる。
そしてさらに2週間ほどで出荷に適する3~40センチの小ねぎとなる。夏場は播種してから1ヶ月半くらいで出荷となるが冬はたっぷり2ヶ月はかかる。
夏場は早朝の6時頃から収穫をし、水圧用のコンプレッサーを備えたちょっとした工場で根を洗い、それを500グラムの束にして契約先に送るのだが、日曜以外は毎日作業の人たちが来ている。そのほとんどが中・高齢者である。
これを書いている途中で昼食を摂っていたら、NHK総合『あまちゃん』の放映中にテロップが出たので何だろうと注視すると<桜島の噴煙が4000mに上がったから降灰に注意>とあった。急いで玄関を出て近くの道路まで行ってみたら、確かに黒い雲が風に乗って西向きにやって来ていた。
今朝の天気予報では桜島上空の風向きは北から北東向きだったが、途中で風向きが変わり、午後1時現在の風は弱い西風になっている。北西ではないのでここまでは飛んでこないが、それでも冬型の北西の風のシーズンまでもう1ヶ月くらいに迫っている。
桜島の噴火が、この夏を境に大きくなっているのが気掛かりである。
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