彼岸花園と辻岳(南大隅町)
昨日は南大隅町根占のМ君の所に届け物があったついでに、辻岳山腹にある彼岸花園に行ってみた。
国道269号線を佐多方面に向かい、根占の山本にある根占中学校の綺麗な校舎が見えたら手前の信号を左折し約4キロ、辻岳山腹の茶畑やミカン園のある一角に「彼岸花園」がある。左側の防風林に囲まれたのがミカン園で、彼岸花園はその奥にある。この辺りで標高は250㍍くらいだ。
ミカン園を抜けたちょっとした栗林の下に彼岸花が咲いていた。
やや遅かったか、黄色のはまだ見頃だが、赤とクリーム色のは盛りを過ぎている。
彼岸花ほど律儀な花もそうは無いだろう。いつも決まって秋の彼岸頃になると花を咲かせる。
しかし今年はちょっと早過ぎる。
園のご主人によると――今年の猛暑と乾燥の影響というよりも、9月に入って急に朝晩が冷えて程よい降雨の時期があり、それによって花芽が目覚めた後、ふたたび猛暑に戻ってしまったので目覚めた勢いが強く、そのまま花芽(茎)がずんずん伸びて行ったため、開花が早まってしまったのだろう――とのことであった。
早いのは10日以上前に満開となり、全体の見頃は一週間前の15日ごろだったそうである。残念だが、まあ自然の営みに任せるしかないのが風流というものだろう。
というわけで、観賞を早く切り上げ、園内から望まれた辻岳まで足をのばすことにした。辻岳は根占富士とも呼ばれ標高は770㍍とさほど高い山ではないが、見晴らしはよい。
辻岳の東側にある登山口から登ることにした。登山口の標高は630㍍だから標高差140㍍。20分ほどの登りだ。
山頂直下の馬頭観音を祀る岩。岩自体がご神体というわけで祠は無い。ただし鳥居は立派なのが立っている。以前来た時は白木のボロボロだった気がするが、結構なことだ。辻岳山頂。南の野首岳(897m)方面を望むが、まだ陽はあるのに雲とガスで眺望はよくない。
馬頭観音の岩の上から田代方面の稲尾岳(959m)を望むが、こちらは雲で完全に覆われていた。
帰りに山腹にある西原台展望所に立ち寄った。近くにはパラグライダー出発点があるところだ。薩摩半島最南部の開聞岳(922m)がかすかに望まれる。真上の空はよく晴れているのに半島の陸上部がガスっているのは桜島の火山灰のためだろう。
北北東の根占市街地を見下ろすが、やはりガスがかかっている。真ん中に光るのは雄川の流れで、右手の山間から流れてきて左手の海に注いでいる。夕方ということもあるが海の青さが全く分からない。
展望台のすぐ下に見える集落は大浜地区で白い建物は宮田小学校。ここからは見下ろせないが小学校の南200㍍くらいにある大浜海岸がパラグライダーの到着点である。(向こうに霞んで指宿の魚見岳、その右手には陸繋島で有名な知林ヶ島がかろうじて見える。秋晴れの日を選んでもう一度来てみないことには・・・。)
ネッピー館の根占ネッピー温泉に入って汗を流して帰ったこと、言うまでもない。
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