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したたかなり、仲井真沖縄県知事

 一昨日の「関口宏サンデーモーニング」では、名護市辺野古沿岸に米軍基地建設のための埋め立てにゴーサインを出した仲井真沖縄県知事が、新年になってからの県議会でさんざん追及されたあげくに「辞任を求める決議案」を出され、賛成多数で採択された―という話題が取り上げられていた。Cimg7691

 昨年暮れに安倍総理による直談判で、米軍普天間飛行場の5年後の返還と、その移設先として名護市辺野古の海岸部を埋め立てることにOKを出したことに触れ、仲井真知事が「これ以上ない最良の妥協案を提示していただき、これなら辺野古海岸を埋め立てることに許可を出したい」と記者会見で述べたが、これに対しては、

「金で、持論だった普天間基地の県外移設を引っ込めて辺野古への県内移設を容認してしまったのは公約違反であり、県民に対する裏切りだ!」

 というのが沖縄県民の声であるようだ。

 政府の助成金がどのくらい落ちるのかは推測でしかないが、今後30年にわたり、沖縄に一種の賠償金が一定の額で入るのは間違いない。批判はそのことを指しているのだが、県知事にとっては、この助成金こそが沖縄にとって長期のカンフル剤的な資本になり、活かさぬ手はないーということだろう。

 批判をかわすやり手上手の面目躍如なのが知事の答弁だ。Cimg7685 「県外移設」は確かに公約だが、Cimg7686 辺野古海岸部に米軍の滑走路を造るにしても、相当な時間がかかる。Cimg7687 「県外」と公約したが、一方で「辺野古埋め立ては許可しない―とは言っていない」と答弁。

 あれれ?ーと思ったが、知事の真意は「県外移設なら、辺野古海岸部を埋め立てる必要はない」に対する命題の対偶、すなわち「辺野古海岸部を埋め立てるなら、県内移設」を持って来て安倍総理との取り引きに臨んだに違いない。

 結局、県内移設を認めたので「逆も成り立つ」というわけで、「辺野古海岸部に普天間の代替である滑走路を造るほかない」となった。

 このあたりは「詭弁」のように聞こえるが、次の図解で真相が明らかになる。Cimg7701 普天間飛行場は5年以内に運用停止(返還)されるが、名護市辺野古の海岸部を埋め立てて滑走路を造り普天間基地の代用飛行場となるには、最低でも9年半かかる。

 ということは普天間基地が返還され、その代替飛行場が完成するまで、最低でも4年半は普天間基地機能は県外(本土もしくはグアム)に移されることになる。この期間、普天間基地はまさに「県外移設」の状態である。だから公約違反ではない―仲井間知事の論法はこうである。

 なるほど、うまい、と言うべきか、したたか、と言うべきか。

 安倍総理を手玉に取り、県民を「けむに巻いた」仲井真知事は、本土には稀なタフネゴシエーター知事だろう。沖縄の苦労とともにある最高責任者としての知事の姿に、ある種の共感を覚えるから不思議だ。

 できれば4年半の間に日米基地協定など破棄され、沖縄が真に平和で豊かな「うるまの島」に戻ることを願う。

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