「STAP現象には合理性がある」
先日「涙の記者会見」を行ったSTAP細胞の作成者で理化学研究所のユニットリーダー小保方晴子氏の上司で、発生・再生科学総合研究副センター長の笹井芳樹氏が今日、東京都内で記者会見に臨んだ。
笹井氏は小保方氏の採用に絡み、小保方氏のイギリスの科学雑誌ネイチャーにSTAP細胞論文を載せる際に論文への助言指導を行っているので、理研調査委員会が下した「小保方論文には捏造と偽装がある」との結論により、上司としての責任が問われることになったが、その釈明のために記者会見をセッティングしたものである。
記者からの質問は多岐にわたるが、もっとも多い質問が「共同執筆者として名を連ねている以上、細部まで目を通したのであろうから、二枚の偽装と取れる写真使用の不正に気付かなかったのか?」というものであった。(写真は読売テレビから)
笹井氏は「主に小保方氏と組んで実験を行ったのは山梨大学の若山教授で、大学院の学生なら実験ノートを見せてごらんと命じることが可能だが研究者相手のことなのでおいそれと言えない面がある」とやや言い訳がましく答えていた。
小保方氏の師弟・共同研究者関係。
論文撤回にはどうやら同意するようである。理研の意向には逆らえないのか。
「
「「STAP細胞はあるのか、無いのか?」という質問には、STAP現象という言葉を使い、「あるとしないと説明のつかない現象が多数見られる」とし、存在を否定する「反証」が無い以上、有るということには
歴然とした合理性がある―と答えた。
記者の一人が『小保方氏は実験にはコツがある
と言いますが、それはどのようなことでしょうか?」との質問には、「どうにも説明のつかないことのようで、私も確認したわけではなく、彼女に再現の実権をやってもらうしかないと思います」と逃げた。
一体全体、小保方氏の細胞に対して与える「刺激」とは何だろうか? 結局振出しに戻った感がある。前々回のブログ「涙の記者会見」でも触れたが、小保方氏独特のというか特有の刺激の仕方というのは極めてメンタルなものなのではないだろうか。
そもそも神秘な生命現象の始原的な発生には、機械(物理)的な合理性以上のものが存在すると考えて何らおかしくないはずで、小保方氏の体得している生命現象への感性(霊性?)については説明が困難だろう。
科学的説明のつかない分野に入りつつあるような気がしてならないのである。
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