桜(鹿屋市吾平町)
桜の名所と言えば鹿屋周辺では何といっても串良平和公園だが、そこは屋台が出たり何とかレースがあったりと少々ヤゾロシイ(うるさい)ので、静かな吾平方面へ出かけてみた。昨日のことである。
天気はまずまず。最初に立ち寄ったのが「玉泉寺公園」。ここは応永年間(1390年代)に源翁和尚が開いたとされる清池山玉泉寺の跡で、その寺名のとおり多量の湧水がある。
すぐ脇を通る農免道路(玉泉寺橋)から俯瞰した公園。大きな心の字池が風趣を醸し出す。
公園内部の桜はちょうど見ごろだが、数はさほど多くないのでちょっと物足りない。
玉泉寺公園からシラス台地の上に出ると俗に「山陵道路」と言っている整備された道路に出る。それを右折して2㌔くらいで吾平山陵に着く。
吾平山陵は正式には「吾平山上陵」(あいらやまのうへのみささぎ)だが、ここまで読む人は自分も含めて皆無。それどころか「あいらさんじょうりょう」とも読むことさえ無く、ほぼ「あいらさんりょう」と言っている。
面白いのは道路の標識板で国土交通省が作らせたと思われる物に、漢字では、[吾平山上陵→]
などと書いてあるのだが、平仮名は「あいらさんりょう」で、ローマ字でも「AIRA-SANRYOU」と表示してあることだ。何のことはない通用名で問題なしということなのである。(―この日、山陵駐車場の傍らにある売店で時期遅れの破魔矢飾りを買ったが、それにも「吾平山陵」という名札がぶら下がっている―)
それはそれとして肝心の桜だが・・・、見事に散ってしまっていたのである。山陵を流れる川沿いに
15,6本植えてある桜はご覧の通りの裸になっていた。散り残っているめしべのうす紅色がうらめしい。葉桜でさえないから目のやり場がない。
売店の人に聞くと、19日に開花したあと1週間目くらいが満開だったが、土日にかけての強い雨と風で一気に散ってしまったという。ここのは他の所より日陰なせいで早く開花し早く散るのだそうだ。
気を取り直して日当たりの良い広域公園へ行ってみると、なるほど、今が満開のようだ。
公園内の桜はまばらにしか植えられていない。芝生の中に、まだ10年かそこらの若い桜が思いっきり枝を広げている。
名所とするにはまだ
まだ本数が足りない。土地はふんだんにあるのだからどんどん植えて欲しいものだ。
最後に来たのが「吾平温泉センター」近くを流れる姶良川の土手沿いだ。遊歩道が整備され、道沿いに1㌔以上の桜のトンネルが続く。トンネルと言っても歩道ではなく、そこには季節に応じてコスモスや菜の花が植え付けられる。
それはそれで見応えがあるし、桜の花より時間的にはずっと長く楽しめるのであるが、やはり桜は格別だ。 あと10年すればここも名所の一つとなるに違いない。
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