« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »

塚崎古墳群に見つかった地下式横穴墓

 肝属郡肝付町の塚崎古墳群は「塚崎台地」に展開する古墳群で、現在、高塚墳が44基、地下式横穴墓が19基確認されている。

 最近、イモ畑の中に地下式横穴が出現し、話題になった。今日は埋葬されている人骨を取り上げる作業があるとのことで出かけてみた。Cimg8932 まさに畑の中、右手の畝にはサツマイモがすでに植え付けられている(右手上方奥に平たい屋根の肝付町立歴史資料館が見えている)。Cimg8923専門家が写真を撮り始めていたが、撮影しても良いとのことで、邪魔にならないように内部を写させてもらった。  Cimg8916現場の主任のような人の話によると、人骨の主は「男性・40歳代・身長155センチ」とのこと。頭蓋骨だけ真っ赤だが、これは皮膚に塗っていた朱が白骨化したあと、顔だけは皮膚が薄いため骨に付着したのであろうとのことである。

 副葬品は足の右側に鉄製の鏃らしきものが7本だけ。特別に加工されたものではなく、普段から使用していたもののようである。副葬品だけからいえば首長(族長)層ではなく、一族ではあるにしても高位の者ではないだろう。Cimg8920トラクターのタイヤが落ち込んで地下に穴(玄室)があるのが分かったそうで、こういう見つけられ方は塚崎では珍しくないそうだ。

 畑土を剥ぎ取ってみると黄色っぽい粒のある地層が見えてくるが、これは池田湖カルデラ由来の火山噴出物で、約5700年前、その下に見える赤い地層が鬼界カルデラの噴出物で俗に言う「アカホヤ」層で、こちらは約7000年前の堆積物。

 大隅半島の地下式横穴墓はほとんどこのアカホヤ層をえぐって玄室が作られている。Cimg8924 玄室の入り口を埋めている軽石と粘土の塊。

 本来ならいま足元だけ写っている人の立っている辺りから真下に掘り進み、アカホヤ層に達したら今度は横方向に水平に羨道を掘って玄室を広げて遺体を安置し、羨道と玄室の間に軽石や粘土で壁を作る。

 塚崎古墳群では最初に触れたように円墳や前方後円墳のような高塚墳が44、地下式は今回のを入れてて19。鹿児島で一箇所の台地上にこのように高塚と地下式併せて60余りを数えるような古墳群は無い。

 強いて似ていると言えば宮崎の西都原古墳群だが、あそことは規模(面積)も数もかなりの違いがある。しかしここと肝属川を挟んだ直線距離にして3キロの所にある「唐仁古墳群」とをセットとして捉えると、そうひけはとらない。唐仁古墳群には地下式は無く、すべて高塚だが、その数は優に100を超えているのである。

「肝属川水系古墳群」というような名称にして一括して扱えば、大きな歴史的観光資源になるかもしれないCimg8934 地下式墓から南へ500㍍ほどの所には、塚崎古墳群最大の前方後円墳である通称「花牟礼古墳」がある。Cimg8935 この古墳は花牟礼集落の中にあり、花牟礼集落からは弥生時代の住居跡も見つかっており、台地の突端ではなく奥まった場所に築かれたこの花牟礼古墳の属性には興味がそそられる。国指定でなければ発掘調査ができるのだが、残念なことである。10 この地形図は明治35年基本調査、昭和10年に修正された五万分の一地形図だが、三角形の場所が今回見つかった地下式横穴で、下の欄外に青でかたどった前方後円墳が花牟礼古墳。そして東西を走る道路の北側の赤い屋根状の家が肝付町立歴史資料館。

 地元の人の話では、上記の道路は昭和10年に開通し、その際にも3基ほどの地下式横穴が見つかったそうである。また、文化財保護法が確立する昭和47,8年頃までに掘られた墓などからの副葬品などは発掘者に持って行かれたケースも多々あったという。







 













| | コメント (0)

かのやばら祭りファンタジーナイト

 かのやばら園の春の祭りはあと1週間で幕を閉じるが、昨日今日と二日間にわたってイルミネーション・演芸・花火が催された。Cimg8809 Cimg8812 8時からは鹿屋出身の落語家・桂竹丸のトークショー。Cimg8817 相方(左)とともに出て来た竹丸。Cimg8818 もうひとりは桂ヨネスケのたった一人の弟子で桂米多朗。落語家二人による漫才のようだった。30分ほどで終わるといよいよ花火。Cimg8875 イルミネーションの中から上がるように見える花火は面白い趣向だ。Cimg8883_2 この花火はちょっとした名物になるかもしれない。

| | コメント (2)

麦秋(鹿屋市田淵町)

 我が家から大姶良小学校・中学校方面へ向かう道すがら、一枚の畑だけが黄土色に色づいている。Cimg8772 麦である。Cimg8768 畑の中に入ると見事に熟れた穂、茎が整列している。Cimg8771 二条オオムギという種類で、味噌造りの原料に欠かせない ものだ。今は初夏だが麦にとっては実りの5月、6月。この時期を麦秋と言っている。俳句の季語ではおなじみだ。Cimg8770 目を転じて隣りの畑を見ると、黒ビニールのマルチングをした 畝の波がずうっと向こうまで広がっているが、肝心のサツマイモの苗はまだ植え付けられていない。 遅れているのだ。四月の中旬から今日まで肌寒い日が続いているので、親イモからのツルの伸びが悪いようだ。

 おまけに日照時間も短いからなおさらなのである。実は昨日、屋根に設置した太陽光発電パネルのここ1ヶ月の発電量の案内書が九電から届いたが、何とその前の1ヶ月の3分の2であった。それだけ日射量が減っているわけだ。

 通常であれば5月のこの時期は「五月晴れ」という言葉があるように、日照条件は一年で最も良い時期なのにである。どうやら今年は長梅雨でひと荒れ有りそうだ。

| | コメント (0)

集団的自衛権と日米安全保障条約

 集団的自衛権を現行憲法の解釈を変更するだけで高らかに謳い上げようという安倍総理の解説が記者会見で行われた。これは私的諮問機関の「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の答申を受けてのものである。Cimg8721  元駐米大使の柳井俊二氏という安倍政権へのチアリーダ―のような人物が座長を務めている以上、集団的自衛権行使を認めるべし―という結論ありきの答申であった。

 安倍総理は二枚の図解(武力使用の二つのケース)を用意して説明した。Cimg8718 第一のケース「駆けつけ警護」 。

 日本のNGOが活動しているところや日本人を含む国連PKOに対して武装集団が攻撃した場合、自衛隊が武力で応戦することができないのは普通ではない(から使えるようにしたい)。

  Cimg8725 第二のケース「海外で攻撃を受けた在留邦人等を輸送しているアメリカ艦船が攻撃を受けた場合」。

 この場合日本人を本国へ送るのがなぜアメリカ艦船なのかの説明は無かったので首をかしげるケースだ。日本の商船ではいけないのか。自衛隊艦船でもこういう本国送還のような場合は武力の使用ではないので問題ないはずだが・・・。

 それよりもアメリカ第7艦隊が守っていると自負しているアラビアから南太平洋経由日本までのいわゆる原油運搬ルート(シーレーン)に関して、アメリカ艦隊が攻撃を受けても日本は知らん顔でいいのか―こっちの方が古くから言われている「日本安全タダ乗り」論で、この現状を打破したいのが本音ではないだろうか。

 翻って、日米安全保障条約には前文に「両国が国際連合憲章に定める個別的又は集団的自衛の固有の権利を有していることを確認し、」という部分がある。

 この部分は国連憲章第51条にこう記されている。

「この憲章のいかなる規定も、国連加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。・・・」。

 さらに

「また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持又は回復のために必要と認める行動をいつでもとるこの憲章に基づく権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない。」

 と書かれている。

 例によって法律の文章は面倒だが、要するに個別的集団的自衛権の発動は 各国固有のものだが、当座はそれで凌ぐにしても最終的には国連の安全保障理事会の指示を仰ぎなさい―というもので、国連安保理の優位性を述べているのである。

 すなわち、いかなる個別的・集団的自衛権による武力的紛争処理が行われても、それは国連安保理の権能が発動されるまでの一時的措置に過ぎない―と謳っているのだ。

(まさに国連中心主義で結構な文章である。いつでもこう行きたいものである。ところがどっこいそうは行かなかったのが戦後のベトナム戦争であり、最近ではイラク戦争であった。)

 日米安保でも第7条に

「この条約は、国際連合憲章に基づく締結国の権利及び義務又は国際の平和及び安全を維持する国際連合の責任に対しては、どのような影響も及ぼすものではなく、また、及ぼすものと解釈してはならない」

とあって、ここでも国連(安保理)の優位性については念を押して強調している。

 国際連合憲章にも、日米安全保障条約にも、どちらにも個別的及び集団的自衛権は固有の権利として明記されている。

 しかるに日本では9条の規定によって、後者は放棄したものと解釈して来たのであった。この方が筋が通っている。9条をどう解釈しても集団的自衛権による対外的な武力行使は容認されない。

 もしどうしても時代の要請・国際社会の要請というのであるのならばここはどうしても9条を改正するしかない。そうしなければ筋が通らない。

 その時は当然、日本も国際社会の一員としてまず、国連憲章上の「敵国条項」の撤廃を訴え、さらには

 「自国は自国で守るのが筋であり、もし守れそうもないときは国連安保理への提訴を最優先にする。日米安全保障条約は廃棄し、米国とは友好国として緊急事態の場合に限り、集団的自衛権に基づいて救援を依頼する。しかし紛争終結後はすみやかに撤兵してもらい、その後は直ちに国連安保理へ提訴して紛争処理を確定する」

 と宣言ればよい。

 すなわち9条を「国民の安全・国土の保全のために国防軍を置く。その防衛範囲は特に定めない」とし、日米安保を廃棄し、日米は通常の友好国(平和条約締結国)の関係とし、万が一に日本人及び日本の国土が侵された場合、国連憲章51条(集団的自衛権)の定めにより、アメリカ軍その他友好国軍の救援を求めるようにする。

 自民党にその覚悟はあるか!

| | コメント (0)

天災と人災

 このごろ世間をというか世界を賑わすもの、今朝もテレビ番組『モーニングバード』で詳しく報道されていたが、韓国のフェリー転覆事故。

 当初から海難事故ではなく人災による事故であると言われていたが、まさにその通りであった。船は鹿児島と琉球や大阪南港などを結ぶマルエイフェリーが売却したものであり、自分も昔利用したことがあったので興味を持って見守っていたが、ここまでやるかという先方の船会社の金儲け主義には呆れる。Cimg8716 マルエイ フェリーから11億5千万円で購入後、3億円を掛けて「より多く乗客も荷物も積めるように改造し」、 その上さらに定員と積載量をはるかにオーバーして運航することがざらだったという。Cimg8708 沈没事故の直前にはもうしこたま儲けたのか、フィリピンの船会社に売る交渉までしていた。Cimg8717 どこの国の船会社が購入してもこの船ではバランスを崩して横転する可能性が高かったから、フィリピンの船会社は今頃胸を撫で下ろしているに違いない。

 韓国は人災まで輸出するところだったのだ。 韓国は自国内での人災事故発生だけで済んだのだから、まだよかった。パク・クネ大統領の国際的面子は寸での所で保たれたことになる。

 しかし国内ではそうは行かない。何しろ被害者の多くはうら若い高校生たちであり、救出活動にも大問題があると国内世論は沸騰している。またニュースの一部始終が世界に流されたことにより、クネ大統領への支持は大きく下がり、信頼も揺らいでいる。

 ことあるごとに日本へ従軍慰安婦問題を揺すりネタにして暴言を吐き散らすあの狡猾な態度に対する「天罰」か―などと思ったりもする。

 ありもしない「強制連行による性奴隷となって屈辱を受け続けた慰安婦」という「歴史認識上の誤謬」をオウム返しに繰り返し、日本に歴史的反省を迫り続けるおこがましい女性大統領はこっちから相手にする必要もない。

 当時は日本国内でも俗に言う「赤線地帯」には性を売り物にする公然たる売春婦がいてそれは賤業とされつつも、女性の職業の一つだったのである。韓国国内でも同じであった。中国でも英米の国々でも事情は何ら変わらない。それを、日本だけがどうのこうのと言われる筋合いのものではないのだ。バカな政治家がよく事情を認識せずにうっかり頭を下げてしまったのが事の発端である。いい加減早く撤回した方がよい。間違いは早めに撤収するに限る。

 

  ここではこれ以上の立ち入りはしないが、まずとにかく韓国は人災の多い国である。われわれ日本人もその人災の被害者かも知れない。

  それに比べると日本は天災の多い国である。地震・火山噴火・台風・梅雨時期の豪雨…と国内のどこかで起こらない日は無いほどである。

  国土は安全そのものなのに人災の絶えない韓国(および北朝鮮)、国土はいつも危険にさらされているのに社会は安全な日本。英米の人種差別と植民地隷属化との戦いに負けなかったら、日本の併合下で朝鮮半島は世界の中でももっとも安心安全の楽土になっていたであろうに惜しいことであった。

| | コメント (0)

圧巻の河岸平野(曽於郡大崎町)

 鹿屋から志布志へ抜ける農免道路を鹿屋から走るときに、大きな橋としてまず串良川をまたぐ「霧島大橋」があり、その次が大崎町を流れる持留川に架かる「大崎中央大橋」だ。Cimg8704 農免道路にしては立派な橋で、長さ150㍍くらいはある。

 この下を流れる持留川の河谷には見事な水田が広がっている。Cimg8695 ど真ん中を持留川が左手から右手に流れるが、この川の幅はせいぜい20㍍。これは土手を入れた幅であり、本流は10㍍ほど。Cimg8697 上流方面を望む。左右から田んぼに迫るのはシラス台地の突端部で、今でこそ鬱蒼とした照葉樹林類が覆い尽くしているが、シラス台地の成因は2万5千年前の姶良カルデラの噴出物(入戸火砕流)である。

 噴出物でのっぺらぼうになった台地をこの持留川が2万年以上かけて掘削し、水溜り(池沼)となって均平にした挙句にできたのが、今眺めている河岸平野である。Cimg8699一枚の田では、今まだトラクターで代掻きをしているが、今年の四月が寒かったせいで、田植えにしろイモの植え付けにしろ例年より2週間は遅れている。Cimg8703 同じ持留川の下流方面を眺める。こっちは平野部が右岸に偏っている。ここも周りはシラス台地の突端で、田んぼから台地の上の平面までの比高は40㍍ほどはある。

 河岸平野というような地理上の用語は無く、ふつうは河岸段丘というのだが、シラス台地を刻む河谷の特徴はこのように「段丘」自体が無いか、あっても段差が極めて少ない。

 シラスという名の火山性土壌は大量の水を含むと液状化するため段丘が発達しないのと、もう一つはシラスの堆積が2万5千年前と非常に新しい地層だからである。

 それがこの「段丘なしの河岸平野」を生んだ原因だろう。 Cimg8701 こちら側では、橋のすぐ下の一枚の田んぼで 今まさに田植えの最中であった。Cimg8700 田植えをしている田んぼの向こうに建つウナギ養殖のビニールハウス群。

 右手の奥から良質の水が湧き出しているのだろう。シラス台地の崖下にはあちこちに湧水点があり、水の美味しいこと(軟水)で知られ、また量も相当なものである。

 この持留川流域ような九州南部特有のシラス台地と小流が刻んだ「河岸平野」こそが、米作りを国是とした弥生時代以降のクニグニの豊かさを保証した。

 台風災害・豪雨災害そして火山災害さえなければ南九州は海の幸・山の幸に恵まれ、相当に豊かな地域だったはずだが、どっこいそうは問屋が卸さなかったのが南九州の困苦に苛まされた歴史なのであった。

 

| | コメント (0)

かのやばら祭り2014春

 4月27日に出かけたかのやばら園はまだ1分咲きであったが、今日は見応えがあった。Cimg8681 あれからちょうど10日目。一気に咲いた感じがする。Cimg8662 周囲の木立や遠方の山々も新緑に染まっている。Cimg8677 道端のこんな仕立ても見事なものだ。Cimg8665 ここ二、三年かけて整備してきたイングリッシュローズガーデン。この前来た時はほとんど咲いていなかったのだが、見違えるようになっている。Cimg8666 清楚な色合いが何ともいい。Cimg8676 園の境界のフェンスに珍しいバラが絡んでいた。 Cimg8674 一本の茎に全く色合いの違う二色のバラが着いている。梅に咲き分けがあるのは知っているが、まさかバラまで・・・。Cimg8653 屋外ステージで荒川美咲のライブが始まっていた。Cimg8657 去年の秋は徳永英明の物真似でブレイクした英明(鹿屋出身) と同じステージで歌ったが、今度は今日だけの単独らしい。客の入りはいまいちだが、シンガーソングライターなのでそんなことはお構いなしの風情で歌っていた。Cimg8658 この人も鹿屋出身で 、今は福岡で働きながら音楽活動をしている。何とかという病気を持っているそうで、「ひかり」「おやすみ」・・・などの自作曲は人生の哀歓を表現しているようだが、やや弾まない。

 それより、トークは上手くはないが物おじしない度胸がある。 こういう人にバラの花を織り込んだ歌を作ってもらい(明るいアップテンポの曲調がいい)、福岡辺りでばら園の宣伝をさせたら鹿屋も本人も知名度が上がるかもしれない。

| | コメント (0)

憲法改正論議

 今朝の関口宏サンデーモーニングで「憲法改正」の是非を問うていたが、中で二人の論客がそれぞれの考え方を開陳していた。

 一人はアメリカのハドソン研究所に在籍している日高義樹氏、もうひとりは作詞家のなかにし礼である。

 どちらも従来の立論より一歩踏み込んだ意見を述べていたのが印象的だった。

 日高義樹氏はもとNHKの特派員が仕事だったが、アメリカに移住のような形で有名な外交調査機関であるハドソン研究所の上席の研究員であるらしい。この人とあの対中国忍者外交を遂行した元国務長官ヘンリー・キッシンジャーとの対談を読んだことがあるが、キッシンジャーの意見に相当同調していた。

 キッシンジャーはヨーロッパの古典的な外交の枠組みであるウィーン体制を評価しており、結局戦後はアメリカがそのウィーンの役割を担うことになったと考えて、戦後の日本の抬頭を抑えるべく、アメリカとは相容れない思想つまり共産主義中国と協調したのである。

 何のことはないかっては蒋介石政権にテコ入れしたアメリカが、思想のまったく違う共産中国に乗り換えたのであった。反日でさえあれば良かったのである。いかにキッシンジャーが日中間の隔絶を図ろうとしていたかがよく分かる。

 日高義樹氏の見解では「アメリカはもう本気で日本を助けようとはしない」ので、日本が日本自身の武力を整備し、対外的な武力行使ができるように憲法を改正しなければならない―という。

  ここまでは多くの憲法改正論者と同じだが、今日のではさらに一歩進めて「日本を中心とした新たな世界組織を作るべき」と述べていたのである。具体的にはどのようなものか分からなかったが、かっての「大東亜共栄圏」を念頭に置いているのであろうか。Cimg8650

 だが、日本がそうしようと思っても現在の国連外交を仕切っている国連安保理での反対でどうしようもないだろう。なにしろ「何でも反日・侮日」の中国が常任理事国なのだから・・・。

 もう一人の論客は作詞家で作家でもあるなかにし礼で、「積極的平和活動とは憲法九条の精神を世界に広めることだ」が結論である。Cimg8652

 こっちのほうは聞いていて涙が出るくらい分かり易い表明であったが、具体的に、ではどうして行くのかが、よく分からない。

 ただ理念だけを立派に持っていても外交とは直接結びつかないからだ。

 日本がどのような素晴らしい行動や理念を訴えても今の国連では結局「総論賛成、具体論反対」に終始するに違いないのである。なにしろ日本は現国連を作った連合国に敵対した枢軸国で、「敵国条項」に該当する国なのだ。

  悲しいかなこれが外交的・歴史的現実なのである。

 自分なんかは日本が「永世中立宣言」(ただし武力は持つ)をすればいいと思っている。日本国内に多数の基地・武力を置いて日本を属国化しているアメリカは猛反対するだろうが、その代わりに「国連多国籍軍」という名の連合国軍を日本に導入して「監視」させる。

 こうすればアメリカとの片務的な軍事同盟は解消されるうえ、中露が侵攻してくる必然性は無くなるだろう。そのとき日本は積極的平和主義を堂々と掲げることができるのではないか。

| | コメント (0)

日の出と『寺山修司研究』(7)

 実は今日、かのやFMという地域コミュニティーラジオ放送の朝の番組に生出演したのであるが、やはり緊張していたのだろう、3時頃に目が覚めてしまい、その後なかなか寝付けず、5時半には起きて早ばやとウメの散歩に出かけることになった。

 しかしちょうど朝日が昇った頃で、胸ポケットに忍ばせたデジカメで写すことができたのは幸いだった。Cimg8605 ウメも撮影に協力してくれている。慣れて来たのだろう(本当は写す方が慣れたのであるが・・・)。 Cimg8620 朝日ってワンダフル! (お前も英語のダジャレを言うようになったか・・・)Cimg8622 別に言ってないワン。早くご飯をちょーだいヨ!

 

 その後、自分も朝飯を掻き込んでFMかのやへ。放送では大隅史談会のことばかりを話してきた。さすが、進行役のパーソナリティМさんの上手なこと。乗せられて20分はしゃべったようだ。5月の第一回月例会の宣伝にもなり、有難かった。

 家に帰ってから『大隅57号』を国会図書館をはじめしかるべき公共機関に贈呈送付するための荷造りなどで時間を取られる。

 4時頃に郵便局に集荷に来てもらいやれやれ。

  待っている間に、この間神奈川県にいる甥から送って来た『寺山修司研究・7』に目を通す。Cimg8625 2014年 4月20日初版発行

 国際寺山修司学会 【編】

 株式会社 文化書房博文社

  奥付を見ると、甥は編集委員に名を連ねていた。

 そしてエッセイを2編、書評など2編の4編をも物している。今後ますます磨きがかかり、学会を代表する論者になるやも知れぬ。

| | コメント (0)

« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »