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憲法改正論議

 今朝の関口宏サンデーモーニングで「憲法改正」の是非を問うていたが、中で二人の論客がそれぞれの考え方を開陳していた。

 一人はアメリカのハドソン研究所に在籍している日高義樹氏、もうひとりは作詞家のなかにし礼である。

 どちらも従来の立論より一歩踏み込んだ意見を述べていたのが印象的だった。

 日高義樹氏はもとNHKの特派員が仕事だったが、アメリカに移住のような形で有名な外交調査機関であるハドソン研究所の上席の研究員であるらしい。この人とあの対中国忍者外交を遂行した元国務長官ヘンリー・キッシンジャーとの対談を読んだことがあるが、キッシンジャーの意見に相当同調していた。

 キッシンジャーはヨーロッパの古典的な外交の枠組みであるウィーン体制を評価しており、結局戦後はアメリカがそのウィーンの役割を担うことになったと考えて、戦後の日本の抬頭を抑えるべく、アメリカとは相容れない思想つまり共産主義中国と協調したのである。

 何のことはないかっては蒋介石政権にテコ入れしたアメリカが、思想のまったく違う共産中国に乗り換えたのであった。反日でさえあれば良かったのである。いかにキッシンジャーが日中間の隔絶を図ろうとしていたかがよく分かる。

 日高義樹氏の見解では「アメリカはもう本気で日本を助けようとはしない」ので、日本が日本自身の武力を整備し、対外的な武力行使ができるように憲法を改正しなければならない―という。

  ここまでは多くの憲法改正論者と同じだが、今日のではさらに一歩進めて「日本を中心とした新たな世界組織を作るべき」と述べていたのである。具体的にはどのようなものか分からなかったが、かっての「大東亜共栄圏」を念頭に置いているのであろうか。Cimg8650

 だが、日本がそうしようと思っても現在の国連外交を仕切っている国連安保理での反対でどうしようもないだろう。なにしろ「何でも反日・侮日」の中国が常任理事国なのだから・・・。

 もう一人の論客は作詞家で作家でもあるなかにし礼で、「積極的平和活動とは憲法九条の精神を世界に広めることだ」が結論である。Cimg8652

 こっちのほうは聞いていて涙が出るくらい分かり易い表明であったが、具体的に、ではどうして行くのかが、よく分からない。

 ただ理念だけを立派に持っていても外交とは直接結びつかないからだ。

 日本がどのような素晴らしい行動や理念を訴えても今の国連では結局「総論賛成、具体論反対」に終始するに違いないのである。なにしろ日本は現国連を作った連合国に敵対した枢軸国で、「敵国条項」に該当する国なのだ。

  悲しいかなこれが外交的・歴史的現実なのである。

 自分なんかは日本が「永世中立宣言」(ただし武力は持つ)をすればいいと思っている。日本国内に多数の基地・武力を置いて日本を属国化しているアメリカは猛反対するだろうが、その代わりに「国連多国籍軍」という名の連合国軍を日本に導入して「監視」させる。

 こうすればアメリカとの片務的な軍事同盟は解消されるうえ、中露が侵攻してくる必然性は無くなるだろう。そのとき日本は積極的平和主義を堂々と掲げることができるのではないか。

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